保護者と先生の集会所

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アラサー高校物理の執筆をする「しがない個別指導塾講師」が子どものため、親のため、先生のために少しでも役立つ情報を発信するためのブログです。

大人のための中学英語学び直しブログ講座#2

ども、所長です!


こちらの書籍(どんどん話すための瞬間英作文トレーニング。以下、森沢本と呼びます)に必要な中学英文法を学ぶための記事をアップしています。



スタート地点としては、

  1. アルファベットは大文字小文字ともに全て書けて、読めること。
  2. ローマ字も読み書きできること。
  3. 英語の名詞に、単数と複数の形があることを知っていること。
  4. 英文の最初は大文字で始めて、最後はピリオドもしくはクエスチョンマークで終わることを知っていること。


としましたので、そのくらいのレベルから始めます。


記事ごとに3時間ほど勉強していただくことを目安としています。


おすすめの辞書はこちらです。



今回もなかなかボリューミーになりそうな予感ですね。


少し大変かもしれませんけど、ついてきてください。


今回はパート1の1に戻って森沢本を頭から勉強していく形になります。

前回の宿題

前回の宿題はできましたかね?


最初しばらくは辞書で調べるときに発音記号と品詞は意識的にチェックしてくださいね。


そのうち、無意識でチェックできるようになりますし、


最終的にはチェックしなくても分かるようになってきます。


それから瞬間英作文の課題を出しました。


レーニングの手順は森沢本の最初の方にちゃんと書いてあります


その通りにやりましたかね?


そういった勉強の方法を自分から学びにいく姿勢は実はかなり大事です。


この講座は中学英語の学び直しをするために更新していますが、


中学英語でつまづく理由は「勉強時間を確保しなかったことと、勉強の手順・方法を知らなかったから」という方がほとんどです。


適切な方法で適切な時間勉強をしていってくださいね。


今回の記事を読む前に必ず、前回の分の瞬間英作文ができるようになっていることを確認してください。

例文1

次の文章をいくつかの要素に分けて英文にしていくことで新たな文法項目を理解していくことにしましょう。


「これは赤いペンです。」

名詞のthis

英文に訳すときにはまず主語から考えると言いました。


今回の例文では主語は「これ」ですね。


英語で「これ」に対応する名詞は"this"です。


ですから主語は"this"となります。


今回から物も主語として採用する形を勉強することになります。


前回は主語を人に限定していましたから、少し発展しましたね。

be動詞の選択

「これ」イコール「赤いペン」という関係が成立する例文ですから、動詞はbe動詞でOKです。


be動詞がイコールの関係を表す動詞であることは前回学習しましたね。


そして、be動詞は主語に何が来るかによって、形を選ばなければならないことも勉強しています。


今回の主語は"this"ですが、"this"に対応するbe動詞は"is"です。


前回、単数の主語の時には、"I"なら"am"、"you"なら"are"、"he"や"she"なら"is"と説明しました。


今回の内容も合わせて、以下のように知識を拡張しておくといいですね。


単数の主語の時には、"I"なら"am"、"you"なら"are"、それ以外の主語なら"is"


a+形容詞+名詞(単数)

次は「赤いペン」を説明すればいいですね。


赤いペンを英語にするには「a+形容詞+名詞」というセットを使います。


今回の場合は形容詞の場所に入るのが「赤い」に対応する"red"で、


名詞の部分に入るのは"pen"となります。


そして"a red pen"とすると「赤いペン」を英訳したことになります。


ということで、「これには赤いペンです。」を英文にすると、


"This is a red pen."


となります。


これが形容詞の2つ目の使い方です。


1つ目の使い方を覚えていない場合には前の記事に戻って勉強しなおしてください。

「あれ」は"that"

「これ」を主語にするときには"this"を使いますが、「あれ」を主語にするときには"that"を使います。


ちなみに両方とも発音はちゃんと調べて分かるようにしておいてくださいね。


「あれは赤いペンです。」は英文に直すと


"That is a red pen."となります。

例題

それではいくつか同じ形のものも見てみましょう。


これは良い本です。→ This is a good book.


これは面白いテレビ番組です。→ This is an interesting TV show.


あれは正しい解答です。→ That is a right answer.


あれは本物の花です。→ That is a real flower.

例文2

今度は否定文を見てみましょう。


「これは砂糖ではありません。」


これを英文にしてみましょう。

be動詞の否定文はbe動詞の後ろにnot

be動詞の否定文は前回扱ったものと同じです。


be動詞の後ろにnotをつけるだけなので、すぐに例文を英文に直すことができますね。


まず「これは砂糖です。」は


This is sugar.


ですから、これを否定文にすると


This is not sugar.


となります。

sugarは不可算名詞

ここで、sugarに、単数を表す"a"もしくは"an"もついていないし、


複数を表す"s"もしくは"es"がついていないことに気づいたのなら、よく見ています。


名詞の中には数えることのできる名詞と数えることのできない名詞があります。


それを文法用語で「可算名詞」と「不可算名詞」と言います。

可算名詞

たとえばリンゴ1つを英語で表現するときには"an apple"と言いますよね。


2つなら"two apples"、3つなら"three apples"です。


"apple"は英語では可算名詞の扱いなので、1つのときにはa(apple は母音で始まる単語なのでanですが)が付いてきます。


2つ以上だと単語の最後にsが付いてきます。esが付くときもあります。


可算名詞で大事なのは、複数形にしたときにsが付くのか、esが付くのか、はたまた不規則な変化をする名詞なのか、という点です。



見分け方は各単語の最後の音に注目することです。


基本は"s"が付いて複数形になります。


"es"がつくのは名詞の最後の音が"s"、"ch"、"sh"、"ks(x)"、"z"の音になるときです。


本当は発音記号で書きたかったんですけど、どうやって書いたらいいんですかね?


たとえば、"box"は複数形では"boxes"です。


それから子音の後にyが来て終わる単語、たとえば"candy"みたいなものは"candies"となります。


"y"を取って"ies"とすればいいです。


不規則な変化は"knife"とかだと、"knives"となります。("life"と"leaf"は同じ形。)


完全に不規則なものは"man"とかでこれは複数形になると"men"になります。


このタイプのものは全て1つ1つ暗記してくしかありません。

不可算名詞

続いて、不可算名詞についてです。


不可算名詞は英語では数えられない名詞として分類されるものです。


形がしっかりしていないもの」というイメージでもいいと思います。


こいつらには"a"とか複数形の"s"とかをつけることはありません。


たとえば、"time"とか"information"とか形がハッキリしないですよね。(知らない単語はどんどん調べる癖をつけてくださいね!!)


さらには容器に入れて初めて形がしっかりするものもあります。


"water"とか"wine"とか。


こういうのは容器の方を数えるやり方を使うのが基本です。


"a glass of water"とか"two bottles of wine"とかですね。


"sugar"もこの仲間です。


あとはもちろん固有名詞も数えないです。(固有名詞という言葉を知らない方は国語の辞書で調べてください。)


新しく名詞を覚えるたびに「可算名詞」なのか「不可算名詞」なのか意識しつつ覚えていくのは英語の勉強の基本です!!


というわけで、毎回チェックしてみてくださいね。(辞書にはちゃんと書いてあります。)

例題

話を戻して、be動詞の否定文に戻ってきましょう。


いくつか例を見て感覚をつかんでください。


ただし、あえて新しい形容詞も名詞も混ぜていますので、知らない単語は品詞と発音を意識して調べて覚えてくださいね。


これは面白い本ではありません。→ This is not an interesting book.


あれは高価なペンではありません。→ That is not an expensive pen.


これは古い車ではありません。→ This isn't an old car.


あれは正しい解答ではありません。→ That isn't a right answer.

例文3

次の例文に移ってみましょう。


今度はこれを英文にしてみます。


「これは本物の花ですか?」「はいそうです。」「いいえ、ちがいます。」

be動詞の疑問文の語順は?

be動詞の疑問文の語順はすでに習っています。



be動詞と主語の順序を入れ替えるのでしたね。


ということは「これは本物の花ですか?」は


"Is this a real flower?"


となります。クエスチョンマークを忘れないように。

答え方

答え方はまたしても少し頭を使う必要があります。



まず復習ですが、


"Are you Japanese?"


と聞かれたら、私のことを答えなければならないので、"I"を使います。


そして、"I"に対応するbe動詞は"am"なので、


"Yes, I am."もしくは"No , I'm not."と答えるのでした。


今度は"this"を使って聞かれています。


"this "もしくは"that"を使われて、聞かれたら「それ」に対応する"it"で返すのが今回覚えるルールです。


"it"に対応するbe動詞は、


"it"が"I"でも"you"でもないので、"is"です。


これらの知識と今までに習っていたルールを組み合わせると、


答え方は以下のようになります。


"Yes, it is."もしくは"No, it is not."


ちなみにNoの方は短縮形を使ったこちらの形の方が自然です。


"No, it's not."

例題

さて、それでは例を見てより感覚をつかんでいきましょう。


「これは面白い本ですか。」「はい、そうです。」→ Is this an interesting book? --Yes, it is.


「あれは高価なペンですか。」「いいえ、違います。」→ Is that an expensive pen?--No, it's not.


「これは古い車ですか。」「はい、そうです。」→ Is this an old car?--Yes, it is.


「あれは正しい解答ですか。」「いいえ、ちがいます。」→ Is that a right answer?--No, it's not.

例文4

今度はまた少しだけ形を変えて、以下の日本文を英文に直すことを考えます。


「このスープはおいしい」

形容詞の"this"と"that"

今度の主語は「このスープ」になります。


ということは「この」に対応する部分を知らないといけないわけですね。


「この」の部分はスープに意味を付け加えているわけです。


これは「赤いペン」のときに"a red pen"としたのとかなり似ていますよね。


「この」というのは"this"を使います。


「このスープ」は"this soup"が正解です。


こういう風に使うと"this"は「a+形容詞」の働きをしてくれるというわけです。


(不可算名詞に係るときには「形容詞」だけの働き)


ちなみに"that"にも同じように形容詞的に働く機能があって「あの」という日本語に対応する意味を持ちます。


まとめると、"this"と"that"には名詞として使うときと、形容詞として使うときがあって、


名詞のときには「これ」とか「あれ」という意味の単語になり、


形容詞のときには"this+名詞"の形で「この名詞」「あの名詞」という意味になります。


さてここまでまとめると、例文を英語にすることができて、


「このスープはおいしい」は


This soup is tasty.


となります。


ちなみに"tasty"は「おいしい」という意味の形容詞ですが、


形容詞の1つ目の使い方も覚えていないと使い方が分からないかもしれません。


前回の講義も確認しておいてください。

例題

例を見て形容詞の"this"と"that"の使い方をマスターしてください。


この辞書は易しい。→ This dictionary is easy.


この辞書は易しくない。→ This dictionary is not easy.


この辞書は易しいですか。はい、易しいです。→Is this dictionary easy?--Yes, it is.


あの男の人は中国人です。→ That man is Chinese.


あの男の人は中国人ではありません。→ That man is not Chinese.


あの男の人は中国人ですか。いいえ、違います。→ Is that man Chinese?--No, he isn't.


最後だけ注意してください。


見えている「あの男の人」つまり「彼」について答えなければならないので、"he"を用います。

例文5

最後に選択疑問文というものを学習して終わりにしましょう。


「あの車は新しいですか?それとも古いですか?」「新しいです。」


これを英文にして終わりです。

orを使って付け足すだけ?

ひとまず、ここまでの内容で「あの車は新しいですか?」は書けるようになっているはずです。


"Is that car new?"


ですね。そこに「それとも古いですか?」を付け足すだけです。


これは"or"を使って付け足すのが基本です。実際にその形を見て覚えた方が早いです。


"Is that car new or old?"


それほど難しくないですよね?

答え方

答え方は「それは新しいです。」を英語にするだけです。


何について聞かれているのかを意識して、「それ」を選んで解答するのが筋となります。


"It is new."


これで終わりです。

例題

例をいくつか見て慣れるのが一番でしょう。


「これは砂糖ですか、それとも塩ですか。」「それは塩です。」→ Is this sugar or salt?--It is salt.


「あの女の人は先生ですか?生徒ですか?」「生徒です。」→ Is that woman a teacher or a student?--She is a student.

まとめ

ここまで来たら、こちら森沢本のパート1の1「this/that」の文章は全て理解できます。


"this"と"that"には2種類使い方があって、1つは名詞として主語にくる形、1つは形容詞として「形容詞+名詞」のセットを作る形でした。


「a+形容詞+名詞」で名詞に意味を付け加えることができました


be動詞の否定文と疑問文は前回説明した内容と同じです。


選択疑問文は"or"を使って付け足すだけです。


何について聞かれているのかに注意をして答える必要がありました。


名詞には「可算名詞」と「不可算名詞」があります。


可算名詞を複数形にするときに注意が必要なこと、不可算名詞の特徴、を勉強しました。


ちなみに"very"という単語が出てくるのですが、これについてはまだ解説していません。


「とても」を表す単語だという認識で今回のところは大丈夫です。(今回が内容が多すぎてハードなので、次回に回すことにしました。)

宿題

では今回の宿題です。

  • 不可算名詞を辞書で10個調べて覚える。
  • 上で出てきた単語の意味と発音と品詞を全て覚える。
  • 森沢本パート1の1を瞬間英作文。(本の中で紹介されている方法に従って第2サイクルまで行うこと。)


それではまた、所長でした!



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