保護者と先生の集会所

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アラサー高校物理の執筆をする「しがない個別指導塾講師」が子どものため、親のため、先生のために少しでも役立つ情報を発信するためのブログです。

小学生、中学生、高校生の飛び級について大学受験も含めて真剣に考える

ども、所長です!


とある本を読んでいて飛び級について真剣に考えることになったので、自分なりに考えた結果をまとめておきたいと思います。


万が一にもこの記事を読んで子どもの教育方針として飛び級に興味を持った方は気軽にご連絡ください。(TwitterのDMでも、お問い合わせフォームからでも、コメント欄からでもお気軽にどうぞ。)


今回の記事は少し鼻につくかもしれません。。。

飛び級について考えるようになったきっかけ

まずきっかけは、「日本人の英語はなぜ間違うのか?」という書籍で、マークピーターセンという大学で日本人の英語をよく見ていらっしゃる先生の本のです。

(ちなみにKindle版がマーカーを引けたりしておすすめ)


そのうち書籍紹介としてまじめに紹介しますが、その本の中で、なぜ中学の教科書はもっと難しいところまで踏み込まないのか?という思想がたびたび出てきます。


本文から引用すると

中学の数学や理科では高度な内容を教えるのに、なぜ英語の教科書の内容はこんなにも「幼稚」でないといけないのでしょうか?

とのこと。


たとえば、中学の教科書では仮定法を教えないがためにおかしな文章になっていたり(改訂前の教科書を参考に挙げていらっしゃったので改訂後はそうでもないのかもしれません)、


不自然な文脈が生まれてしまっていたり、


ということがあるようなのです。

自分の 昔のことを思い出す

この本を読んでいて昔の自分を思い出したわけです。


あーそういえば、小学校、中学校の授業は簡単すぎて退屈だったなあ


と。


私は仮にも東大を出ているわけですから(浪人はしましたが)、最も一般的なレベルの公立の小学校、中学校のときは授業スピードが本当に遅いなあと毎日のように感じていました


進研ゼミなんかも数か月やりましたが、結局1か月分を集中して1日で終わらせてしまうような小学生低学年だったので、すぐにやめてしまいました。


中学生の3年分の教科書の内容って高校の教科書換算では1年分くらいの量しかないわけですし、


世の中には中1の段階で読解力が高校生レベルの子どもは割と大勢います。(その中の一部が最難関の中学受験に合格するわけです)


当時の私は中学校の数学の授業は遅すぎて遅すぎて、退屈だったので、


塾にも行っていないのに、ワークの例題の解き方を見ながら授業中は授業よりもずっと先の範囲を一人で解き続けていました


2次関数の変域の問題で原点を通ることを忘れて「0以上」と書かなかったがゆえに全滅したのが懐かしいです。(伝わりますかね?伝わらなかったらごめんなさい。)


同級生からは「なんで塾にも行っていないのにできるの?」と言われていましたが、


私からすれば


例題に解き方書いてあるのになんで出来ないの?


という感覚でした。


もちろん今は塾講師の経験を積みましたから分からない子どもの気持ちも理解できるつもりです。

飛び級学習を推している塾の話

それで飛び級の話に戻りますが、もちろん国語、英語、数学、理科、社会の5教科以外にも学校で学ぶことは色々ありますから、


国や自治体が飛び級のシステムを導入するのが難しいことくらいは分かりますが、


今現在、飛び級的に勉強できるシステムがどれくらい普及しているのかなと思いました。


飛び級 塾」でGoogleさんに検索してもらうと、約 1,240,000 件のヒット


時代は進んでいるんだなあと感じました。


マンツーマンで指導さえすれば飛び級的に指導すること自体はかなり簡単ですもんね。


まじめな子どもも多いでしょうし、なかなか面白い需要と供給の関係が成り立っているんだなと感じました。


実際、最難関の中学受験だったり、高校受験だったりは1年分くらいは先取りしないといけないですから、本質的には飛び級とは言えない塾もかなりありそうな気はします。


大手の塾などでもあるのでしょうか?ご存知の方いらっしゃったら教えてください。


あと、数学だけとか、英語だけとかの単科の飛び級推しをしている塾は割とあるみたいですね。


英語に関しては飛び級も何もないような気はしますが。


それ以外にも国数英だけの対応となっている所とかはパッと見でかなり多そうです。


また、やはり全国どこでもやっているかというとそうではなさそうですね。


当たり前ですけど、ある程度栄えている地域でないとこれらのサービスを受けるのは難しいのかなと感じました。

日本の飛び級のシステム的な話

ちなみに大学に飛び級で入学できるのかということですが、日本ではかなり少ない大学でしか認められていないみたいですね。


文部科学省のホームページを見てみると


大学入学に関する教育上の例外措置(いわゆる飛び入学について):文部科学省



平成31年度入試における飛び入学実施大学

千葉大学(国立)
文学部・理学部・工学部
平成10年度から

名城大学(私立)
理工学部
平成13年度から

エリザベト音楽大学(私立)
音楽学
平成17年度から

会津大学(公立)
コンピュータ理工学部
平成18年度から

日本体育大学(私立)
体育学部
平成26年度から

東京藝術大学(国立)
音楽学
平成28年度から

京都大学(国立)
医学部
平成28年度から


とのことです。


現実的なところでいうと千葉大の3学部は結構需要ありそうですけど平成10年度から実施しているのに知らなかった。。。


そう言えば、日体大高梨沙羅さんが飛び級で入学したとか何とかニュースになってたかなと思い出せました。


そろそろ卒業とかだったりします?


世事に疎いのでアップデートできてないかもしれないですね。


ちなみに何年飛び級できるのかってことですけど、

高等学校卒業程度認定試験合格者として大学入学資格が与えられるのは、高等学校卒業程度認定試験の合格に必要な科目の全部に合格した満18歳以上の方です。ただし、高等学校卒業程度認定試験の合格に必要な科目の全部に合格し、満17歳に達した方で、大学の定める分野において特に優れた資質を有すると大学が認めた方については、教育上の例外措置として、大学入学資格が認められます。なお、この例外措置は、現在、大学を受験する場合のみ適用され、他の教育機関(専門学校等)を受験する場合には適用されません。


とありました。


んーと、ようするに17歳になっていれば大丈夫だから、1年分飛び級で大学に入学するところまでは認めてあげるよってことですかね。


小学生中学生は飛び級する制度がそもそも日本にはなさそうな感じです。


本気で考えている人は海外に行くとかなんですかね?

実際の飛び級的な学習をイメージしてみた

実際にある程度やる気があって、毎日コンスタントに5時間ずつは学校のこと以外も勉強しますって言われたら、どれくらいまで飛び級学習させてあげられるかな?とイメージしてみました


毎日5時間勉強できるなら、中学の内容は正直1年間で全て処理できます


ただ、スピードを上げると細かい部分が弱くなりそうですね。


注意するとしたら、

  • 計算力を鍛えるために計算ドリルは怠らない
  • 日本語の語彙力を鍛えるために漢字ドリル、ことわざ・四字熟語などの語彙力系のドリルもやる
  • 英語の語彙力を鍛えるために単語学習にそれなりに時間をかける


このあたりですかね。


理科と社会もたびたびテストをしたりする必要はありそうですし、


受験しなくても、高校受験の過去問なんかを使って全科目9割以上安定するようになるまでは我慢しなければいけないかなと思います。


引き続き高校内容ですが、新単元を勉強しきるのにやはり1年


それから千葉大とかを考えるともう2年くらいは欲しいですね。


京大医学部なら3年くらい。


この辺は学校で勉強をサポートしてもらえない(授業が遅すぎるのを想定)ので、結局普通の受験生と同じくらいの年月は必要かなと思います。


普通の受験生は学校の勉強も受験勉強と被る部分があるので、毎日5時間といわず10時間くらい受験勉強する高校生は多いです。


ここまで考えてみても、中学内容を1年で処理できてしまうと、2年分早く京大医学部に入るのに必要な学力は手に入りますから、


もっといろんな選択肢があってもいいような気はしますよね。


現状の日本のシステムだと自分がこれくらい先んじて学力を手に入れることができていたなら海外の大学を考えるような気がしてきました。。。


トップ層の流出です。もしかして逆にトップ層が日本に流れてくることも難しいのでは???

サポートする体制

あと問題はそれをサポートする人が実際問題ほとんどいない説です。


中学内容から大学受験までを網羅して指導できる先生は結構少ないうえに


高卒認定試験に詳しい人もなかなかいないですよね。


高卒認定試験の予備校みたいなのは結構あるみたいですけど、中卒の人が通う学校に飛び級したい子どもはなかなか通う気にはなれないですよね。


もちろん学力さえあれば余裕でクリアできるんですけど。。


特に京大医学部の飛び級を目指してる子どもなんて確実に孤独な勝負になります。


そういうのを考えると渋い世の中です。

まとめ

今回は「飛び級」について真剣に考えてみました。


現状、ビジネスの世界だけの話になっているような気がしますが、将来的にはもっと当たり前の選択肢になってほしいです。


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それではまた、所長でした!


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