新単元は引き算、復習単元は足し算【個別指導流の解説のコツ】#3
ども、所長です!
2週間50記事企画進行中です。(これが3記事目)
今回は私が個別指導をしていく中で学んだテクニックの紹介です。塾で子どもに教えるときは大きく分けて2パターンあります。
一方は新単元解説。もう一方は復習単元解説(問題演習や過去問演習)です。
今回の標語「新単元は引き算、復習単元は足し算」ってどこかで使われてますかね?たまには私が発信源になりたい笑
新単元は引き算
まずは新単元の解説からいきましょう。どんな新単元にも難しい部分というかニッチな部分ってありますよね。
私の仕事はテストや受験で点数を上げること受からせることですから、常にスピード勝負です。(テストも受験も制限時間のあるサッカー型のゲームなので)
ですから、新単元の説明をする場合には、その単元の60%から80%を教えるようにしています。これは何の科目でも、何年生でも、偏差値がいくつの子でも同じです。
その子の理解度に応じて60%だけ抽出して解説したり、そこそこ理解力がある子なら80%ほど解説します。
今日は関係副詞を教えたいのに、難しい単語が何個か並んでる…ってときは単語を捨てます。
次の回で平然と「ごめん、まだ解説してない」とか言います。
単振動だけ教えたいのに浮力の問題混ざってるよ…ってときは浮力の問題を捨てます。
そしてやはり次の回で平然と「ごめん、まだ解説してない」とか言います。
ベテランと新人の差1
新単元解説において新人とベテランの差が出るのは、どこを引き算して説明するか、という部分です。
引き算ができないと強調すべきポイントがぼやけます。結果、今日は何を学んだのかわからない授業が完成してしまうわけです。
所属している組織の方針で、引き算して解説ができない場合も、かける時間を調節して、あえて難しい問題ほど短時間で解説してしまうのが重要だと私は考えています。
その回で10教える内容と、その回は0を1にするだけにしておく内容という濃淡が授業のスピード感には必要です。
復習単元は足し算
次に復習単元。イメージとしては一通り習い終わって、難しめの問題集に突入するときや過去問演習するときなんかを想定しています。
この場合は足し算が基本です。
has been って答えてほしい箇所を間違えていたら、be動詞の原形、現在形、過去形、過去分詞形を復習し、三単現やら名詞の単複やらまで覚えているか確認します。
とにかく伸ばせるところまで手を伸ばしきる感じですね。
三角形の相似の条件で一つでも出てこないものがあれば、三角形の合同条件はもちろん、平行四辺形も二等辺三角形もすべて覚えているか確認します。
科目によってはその場で類題に進んでいきます。
ベテランと新人の差2
この足し算を新単元解説のときからやってしまって授業が爆発している熱心な新人の先生なんかもいるんじゃないですかね。
足し算できるかどうかも、もちろん新人とベテランを分ける分水嶺にはなると思いますけど、足し算はあくまでも1周回ってからと知っているかどうか、がテストの点数を上げることを目標にした場合は重要です。
まとめ
今回は完全にテクニックに偏った話になってしまいました。参考にできるところはありましたでしょうか。
それではまた、所長でした!