保護者と先生の集会所

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アラサー高校物理の執筆をする「しがない個別指導塾講師」が子どものため、親のため、先生のために少しでも役立つ情報を発信するためのブログです。

【英語の勉強】語彙力が9割 #8

ども、所長です!
2週間50記事企画進行中です。(これが8記事目)


今回は英語の勉強についての記事です。特に語彙力についてです。


私も英語は対してできるわけではないのですが、ずいぶん昔TOEICで850くらい取りましたし、慣れ親しんだ内容であれば会話もできますし、普通の人よりは英語ができると思っているので、参考になる部分もあると思います。


テスト的な意味でいまだにその実力があるかというと微妙なところなので、あくまで大学受験レベルまでの話としてとらえてもらえると嬉しいです。


そして特に受験生は語彙力に関しての考え方が甘い場合が多いですから、今回特に強調したいのはその部分です。先生方にも私の考えを共有してもらいたいと思います。


ぜひ最後までお付き合いください。

語彙力の定義

私は語彙力というとき、一つの単語を知っているかどうかという意味では使いません。多義的な意味を知っていることも語彙力ですし、熟語とかコロケーションとか言われているのも合わせて語彙力です。


もちろん単語ごとに語法がありますからそれも語彙力の一つとして学ぶ必要があります。

学習の順序

タイトルは語彙力が9割としましたが、それはあくまでもネイティブ並みに話すことを目標としたときの話で、1に語彙力、2に語彙力、34に語彙力、5に語彙力、というわけではありません。


第2言語としての英語学習に大事なのは学習する順序です


まず文法は最低限できるようにならなければなりません。これは英語学習の1割にもなりません。文法ができないようでは第2言語は効率的に習得することができないと私は考えています。


そして文章が読めるようになったり、リスニングができるようになったりするためには語彙力以外の学習も必要です。


テストの点数は単語帳だけでは上がらないのも事実です。


ですが、語彙力以外の問題は所詮英語の勉強においては10%であって、結局最終的に行き着くのは語彙力の問題ということです。

注釈も覚える

「語彙力が大事なことは分かっているから、単語帳をしっかり勉強しているじゃないですか」


と言っている受験生の多くは語彙力の重要性にまだ本質的に気づけていない場合が多いです。


単語帳、熟語帳、以外に語彙の勉強はしてません、という子ども本当に多いです。いくら「長文に出てくる単語も全部チェックして覚えろよ」と指導してもその言葉だけで実行する子どもは1割を切ります


そして、たとえ長文も語彙をちゃんとチェックして暗記リスト作ってます、という子どもでもたまたま付いている注釈の部分まで暗記リストに入れていない。


ちなみに注釈に書いてあるから覚えなくても良いというあの風潮ってどこから来ているんですかね?


覚えなくていいわけないですよね。


「全部覚えるんだよ。全部。」


いつになったらこの言葉を発さずにすむのでしょうか?

日本語の語彙力も大事

そして英語の語彙力の成長が遅い人はほぼ間違いなく日本語の語彙力が弱いです。


この相関のデータ知ってる人いたら本当に教えてほしいです。


そもそも日本語で意味を知らない単語を英語で覚えられるわけないじゃないですか。


以前、こういう子がいました。


「ivoryの意味は覚えてる?」

「はい、象牙ですよね?」

「じゃあ、象牙の意味は?」

「んーたぶん象の牙ですよね?」

「え?たぶん?じゃあ象の牙って何に使うの?」

「え?なにかに使うことあるんですか?」

「おいおいおい。」


こんな子がいくら語彙力の勉強を単語帳だけでやってもダメですよね。以降知らない日本語は単語帳に意味を知らべて書き込ませるようにしました。


ちなみに英語の専門の先生は知らないと思いますけど、英語よりも現代文を教えるときのほうが、不明語チェックさせるのは圧倒的に大変です。


日本語って不明語があっても読み進める癖が中学生の頃にはついてしまってるんですよね。理解していない言葉を理解していないと認識できないんです。


だから日本語こそ不明語チェックさせるのも、そして注釈の部分も理解して覚えさせるのもものすごく大事です。

まとめ

今回は語彙力についてのことについての記事でした。


この記事を読んだ方を中心に世間の語彙力についての考え方がほんの少しでもいい方向に変わったらいいなと思います。


それではまた、所長でした!



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