10分を無駄にする子としない子【勉強してないのに成績がいい子の理由】
ども、所長です!
「あの子は全然勉強してないのに、すごくよく勉強ができる。なんでなの???」
これってその子がよく勉強しているわけじゃなくて、あなたのお子さんが勉強してないだけなんです。本題に入りましょう。
1000時間以上の勉強不足!?
多くの小中高では1授業45〜60分の時間で構成されています。そのうちの10分集中できない、もしくはサボった時間があるとしましょう。それが積み重なると高3になる頃にはとんでもないロスになってしまうんです。計算したことありますか?
簡単な計算をしてみます。
Aさんは小学5年生の頃から授業に集中できなくなってしまいました。平均すると1授業あたり10分ほど、学校の先生の話を聞いていない時間があるようです。
1日に授業が6コマあるので、1日で先生の授業を聞いていない時間は合計1時間です。365日のうち授業があるのは約200日なので1年で200時間勉強のロスをしています。小学5年生から高校3年生までで8年間あるので、合計で1600時間勉強のロスをしていることになります。
一方Bさんは高校3年生になるまで授業だけは欠かさず先生の話を聞くようにしていました。
AさんがBさんに追いつくためにどれだけ努力をしなければならないでしょうか?
Aさんが1600時間を取り戻すにはBさんよりも余計に1日5時間ほど勉強して320日かかります。ほぼ1年です。
1授業10分の差はどんどん広がるのみ
この計算は意外と真面目に試してみた保護者の方や子どもはいないもんですし、数字にしてみてようやく人間って気づけることがあるもんですよね。
ここまでくると冒頭の「あの子は全然勉強してないのに…」は実はあなたが勉強していないんだよ、という答えにも納得できません?
この例のAさんとBさんを比較するとスタートラインと全ての能力が同じだとしても大学受験では偏差値10〜20程度は差がついてしまいます。1冊の参考書にかかる時間が100時間だと考えても16冊分の差がありますからね。全科目必要な東大と3科目でいい私立大くらいの差はあるんです。
そしてこの10分の差は実はこんな単純計算では済みません。
Aさんは中学生になる頃には授業で理解できない部分が5%出てきたりして10分の差が12分の差になります。高校生になる頃にはそれが10%に増え10分の差が15分の差に広がっています。
最初は10分の差だったのに、子どもが大きくなるにつれどんどん差がついてしまいます。
この差は埋めきるまでは常に大きくなっていくんです。
場合によっては学力に関しては一生追いつかないレベルまで差が広がることもあるわけです。
どこかのタイミングで追いつかない限り永遠に差が広がるので受験はよく先行逃げ切りが圧倒的に有利と言われるわけですね。
親が最初に教えるべきこと(非認知能力)
小学生になる前から色んな勉強や習い事をさせたりしている親御さんも昨今増えてきているようですね。
でも習い事を増やし続ける前に、まず学校に入学する前までにできるようになるべきことは先生の話をちゃんと聞き続けられるようになることなんです。学力に関して言えば、これが最も初等教育には重要と私は考えています。
非認知能力という単純な学力以外の部分が少しずつ教育の現場では着目されてきています。いつか記事にしようと思いますが、親御さんや先生方は非認知能力をキーワードに勉強してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は「なんであの子は勉強してないのに成績がいいんだろう?」という単純な疑問に対する一つの答えを書いてみました。
いかがでしたでしょうか。
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それではまた、所長でした!
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