保護者と先生の集会所

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アラサー高校物理の執筆をする「しがない個別指導塾講師」が子どものため、親のため、先生のために少しでも役立つ情報を発信するためのブログです。

英語の勉強【theについて考える】

ども、所長です!


今回は英語の勉強をする中で意識して生徒に教えていることの一つを記事にしました。


自然とできるようになるまでは時間がかかるので、この記事を読んだ後は常に意識的に英語の勉強にチャレンジしてほしいですね。

文章が理解できない原因の一つ

中高生に英語を教えていると、単語、文法、構文、と言われるものにやたらと意識を持っていかれてしまって、単純に文章を読むという意識が希薄になっている場合がかなり多くあります。


一文、一文は理解できるけど、文章全体で結局何を言っているのか分からないということがよくあり、その原因の一つが、 the の読み飛ばしです。

the を代名詞的に見られない

it や that などには日本語にも対応する「それ」や「あれ」といった単語があって、代名詞に対応する名詞や名詞句、名詞節を探すのは、少し練習すれば、無意識にできるようになる生徒も多いです。


一方で、 the に関して言えば、日本語に直接的に対応するものはないですから、なかなかそれを代名詞的な発想で対応物を探すというのを無意識にできるようになる生徒は非常に少ないです。

特定できる名詞とセット

theについては基本的に「ただ一つに特定できる名詞」とセットで出てくるわけですから、「その特定された一つのもの、こと」とは何かが分からずに読んでいると、途中で文章を見失ってしまうわけです。


「英語は文章の作りが分かりやすくできている」といった説明をする方も多いですが、その理由の一つは、この the が省略されないことにあると思います。


日本語では「ただ一つに特定できる名詞」は暗黙の了解として、そのままの形で使われます(しいて言えば、その後ろにつく助詞なんかが変わる形で対応することもありますが。)


日本語にないもので、英語にあるものの典型例として、時制のいくつか、単複の形、そして冠詞(a, an, the) がありますから、そこは意識的に慣れていく必要があります。


「どの?」

ですから、私が英語の長文を指導するときに最初に教えることの一つは「the が出てきたら、『どの?』と考える」癖をつけさせることです。


so が出てきたら、as や that を探すのと同じレベルで the が出てきたら、「どの?」と考えられるようになると、文章の意味把握のレベルが一段階上にあがるのは、どの生徒にも等しくあてはまります。


the apple と出てくれば、どのappleと考え始めることが一つのスタートラインです。

まとめ

今回は the についての記事でした。生徒にも先生にも少しでもためになれば幸いです。


それではまた、所長でした!



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