保護者と先生の集会所

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アラサー高校物理の執筆をする「しがない個別指導塾講師」が子どものため、親のため、先生のために少しでも役立つ情報を発信するためのブログです。

大人のための中学英語学び直しブログ講座#10

ども、所長です!


こちらの書籍「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」に必要な中学英文法を学ぶための記事をアップしています。



スタート地点としては、

  1. アルファベットは大文字小文字ともに全て書けて、読めること。
  2. ローマ字も読み書きできること。
  3. 英語の名詞に、単数と複数の形があることを知っていること。
  4. 英文の最初は大文字で始めて、最後はピリオドもしくはクエスチョンマークで終わることを知っていること。


としましたので、そのくらいのレベルから始めます。


記事ごとに3時間ほど勉強していただくことを目安としています。


おすすめの辞書はこちらです。



今回は人称代名詞の目的格の学習です。


人称代名詞という言葉は覚えていますか?


そして、その中に主格と所有格があるのはすでに習っていますが覚えていますか?

前回の宿題

前回の宿題はできましたかね?


今回と次回で(前回の復習の課題部分も含めてですけど)人称代名詞のパートは制覇できるので、


今回も瞬間英作文のトレーニングを通して、使い方までしっかりマスターするようにしてください。


人称代名詞に関しては特に考えてどれを使うか決定しているようでは、全くお話になりませんので、


そのつもりで。

例文1

それでは1つ目の例文です。


「彼らは彼女のことをあまり好きではない。」

人称代名詞の目的格

今回はこれを説明したら、一応メイントピックはおしまいです。


ファーストステップとして、まずは「彼らはそれが好きではない」を英文にしてみましょう。


これまでに物を目的語にする文章はたんまり見てきました。


ですので、ファーストステップは以下のように簡単に超えられますね。


They don't like it.


これでいいわけです。


さて、今回は"it"の部分を書き換えることで、"like"の目的語を人にしようという話です。


人称代名詞、すなわち人に関する代名詞は文のどの要素になるかによって、形が変わることはこれまでにも見てきています。


人自身が主語にくるときには主格


「だれそれの」を表す形容詞として後ろに名詞を従えるときには所有格


今回は目的語の位置に来るので目的格と呼ぶわけです。


で、目的格については以下のように形を覚えるだけです。


私→ "me"


あなた→ "you"


彼→ "him"


彼女→ "her"


私たち→ "us"


あなたたち→ "you"


彼ら(彼女ら)→ "them"


まずはこれの発音をしっかり調べて覚えてください


今回の場合は「彼女」の目的格を選べばいいので、


They don't like her.


とすると「彼らは彼女が好きではない」となります。

副詞の"much"

さて、それだけでは例文の英文訳は完成しませんよね。


「あまり」→「好きではない」


という形で、動詞に係る副詞を入れなければなりません。


"like"と相性のいい副詞は"much"でして、それを使うと


"like 名詞 much"で、「とても名詞が好き」


"not like 名詞 much"「それほど名詞は好きではない」


という意味になります。


さらに"much"の意味を強めるときには"very"を使えます。


"very"が形容詞に係って意味を強める例はこれまでに習っていますが、


今回は"very much"というかたちで「とても」の意味を強めることができます。


結局例文の英文訳は


They don't like her very much.


です。(veryなくても大丈夫です。)

例題

彼女は私を知っている。→ She knows me.


彼はあなたが好きですか?→ Does he like you?


私は彼女に毎日会います。→ I see her every day.


私たちの先生は私たちのことが大好きだ。→ Our teacher likes us very much.


彼女の母親はあなたたちのことを知らない。→ Her mother doesn't know you.


私は彼女たちのことをあまり知らない。→ I don't know them well.


最後の例題は"well"が入っていますが、これは"know"と相性のいい副詞で、


「よく」知っているの「よく」の部分を表します。


否定文のときには「あまり」知らないの「あまり」の部分を表します。

例文2

次は少し細かい要素がいくつか詰まっています。


「私は彼らと頻繁に遊ぶ。」

前置詞の目的語

これまでに前置詞は"for 名詞"で「名詞のための」という形容詞句を作るパターンだったり、


"at 名詞(場所)"で「どこそこで」という副詞句を作るパターンを見てきました。


前置詞の後ろに人の代名詞を入れる場合には、目的格を使います


前置詞の後ろに続く名詞は「前置詞の目的語」と言われることがあるので、その言葉も覚えておくといいですね。


今回は「彼らと」という副詞にあたる部分を作りたいので、


"with them"という「前置詞"with"+人称代名詞の目的格」という形の副詞句を使えばいいです。


ちなみに"for 名詞"は形容詞句として使って「名詞のため」という風にすることもできますし、


同じ形で「名詞のため」という副詞句として使うこともできます。

頻度の副詞

「しょっちゅう」「いつも」「ときどき」「たまーに」


こういうものは頻度の副詞と言われます。


英語でも頻度の副詞があって、出てくる度に覚えてくだされば結構です。


今回は「よく(しばしば)」と「ときどき」と「いつも」の3つを覚えてもらいましょう。


「よく(しばしば)」は"often"を使います。読み方注意です。


「ときどき」は"sometimes"を使います。


「いつも」は"always"を使います。


頻度の副詞は修飾する語の前に置くのが普通です。


ですから、


「ときどきピアノを弾く」だったら、


「ときどき」は「弾く」に係っているので、


"often play the piano"


となりますし、("play the 楽器"という形もついでに覚えて)


「いつも幸せだ」なら


「いつも」は「幸せ」に係っているので、


"be always happy"


となります。(beはbe動詞を表しているので主語によって正しい形を選ぶ必要があります。)

目的語の必要ない一般動詞

目的語の必要ない一般動詞もありまして、今回の例文はその例の1つです。


「遊ぶ」はそれだけでも意味が完結するので、目的語は必要ありません。


そういう場合には主語のSが来て、動詞のVが来て、それだけでも文は成立します。


たとえば、「私は遊ぶ」なら


I play.


これで終わりです。これでも文章は成立しています。


ここに「誰それと」という情報を付け加えたかったら、先ほど説明した"with 名詞"を加えればいいです。


ここまでをまとめて、例文を英文に訳すと


I often play with them.


となります。

例題

あなたはいつも彼のためにギター弾いているのですか?→ Do you always play the guitar for him?


彼らの父親はしばしば彼らと一緒に英語の勉強をする。→ Their father often studies English with them.

まとめ

ここまで来れば、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のパート1の9の文章は全て理解できます。



今回覚えたのは人称代名詞の目的格の使い方でした。


それからいくつかの副詞や、前置詞+名詞の形の副詞句も勉強しました

宿題

では今回の宿題です。

  • 上で出てきた単語の意味と発音と品詞を全て覚える。
  • 「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」パート1の9の瞬間英作文。


それではまた、所長でした!



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