保護者と先生の集会所

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アラサー高校物理の執筆をする「しがない個別指導塾講師」が子どものため、親のため、先生のために少しでも役立つ情報を発信するためのブログです。

微積物理の参考書を書くことにした。

ども、所長です!


今回は私自身が以前から取り組みたいと思っていたことに着手することにしましたので、その報告です。

微積物理とは?

物理の参考書、教科書を執筆してみたいと前々から思っていました。


特に受験業界では「微積物理」という言い方をするのですが、物理を微分積分を用いて理解するジャンルです。


そもそも、物理って微分積分を使わないと本質的には理解できないものなのですが、


高校で習う物理の範囲では、微分積分を使わずに公式は覚えてしまって、それを使って問題を解こう」というスタンスで指導要領ができています。


前々から、受験では必ずしも必要ではないけれども微分積分を用いて、高校物理の範囲を理解しようという趣旨の参考書はいくつかあって、一部のハイレベルな高校生や浪人生には人気があります。


大学で勉強する物理と高校で勉強する物理の間を埋めるものとしても重宝されています。


いわゆる微積物理のジャンルの本はこちら。



参考書を書きたいと思った理由

大学生用の教科書などでもそうなのですが、「高校程度の数学は理解しているものとする」という参考書、教科書がある程度のレベル以上の本では普通で、


私が一番好きな「新・物理入門」も高校の数学はできていないと理解できないものになっています。


実際のところ、そりゃ高校の数学もできないのに、微分積分を使って物理を勉強できないのは事実なんですけど、


そうすると、大人の方がもう一度勉強しなおしたいとなった時に、数学の勉強から始めないといけなくなって


物理までたどり着くまでのハードルが高すぎるんですよね。


ですから、主に大人の再入門用として、参考書を書いてみたいと思ったわけです。

既存の本の弱点

既存のものもいくつか買って調べてみましたが、主に以下のような弱点(私個人でみると弱点に見える部分)があるなあと感じます。

  • 言葉と数式による説明が主で、演習がほとんどない。
  • 説明が足りず、理解するのが難しい。
  • 演習問題が受験的で重すぎる。
  • 力学と電磁気学だけで、熱や波動、原子の分野の記述がない。
  • 数学の説明が足りない。
  • 数学の説明はあるけど、巻末にまとまっていて、ポイントポイントで巻末を参照しないといけない。


これらのいずれかにはどの本も当てはまってしまいます。


言葉と数式による説明は必要なんですけど、演習問題も必要ですよね。


でも、受験で使うほどめんどくさい問題は本来物理の勉強をするうえで必要ないことの方が多いですから、問題の選択、作成も注意が必要です。


力学と電磁気だけのものに関しては紙面の都合で省略せざるを得なかったんですかね。


熱力学、波動、前期量子論(これは切れ端みたいなもののみですが、)も記述しておいてほしいです。


あと、上でも書きましたけど、「高校数学は分かっているものとする」はどうですか?


少し受験から離れた方ならわかると思いますけど、だいぶしんどくないですか?


巻末に書いてあるものもありますけど、それよりも使う順に並んでいるほうが良くないですか?


私は数学と物理を別で勉強するのが苦手なタイプです。


高校までは物理が好きだったのに、大学生になって嫌いになる人のほとんどが数学でつまづいているのは明らかなんです。


でも大学の先生はそれを改善するための本を出す暇はありませんからね。


というわけで、書いていくことにしました。自分で。

目指す形

どんなものを目指すかということですが、ひとまず、


大学の参考図書として紹介される本についていける程度の準備を1冊で終わらせることができる本


を目指したいと思います。(内容が厚くなってしまったら、1冊という表現は出来なくなってしまいますが。)


その他には

  • 必要な数学が順番に出てくる(高校数学で習うものは最小限の復習、大学レベルのものは手厚く)
  • 大学受験よりは簡単めな演習問題を最低限備える
  • 式の導出は目で追えるようなレベルを目指す
  • 大学の教養で勉強するレベルの物理に関連する項目は網羅する


このあたりを意識して書いていくつもりです。


ものすごく分厚い本になったらどうしましょう。分冊で出すしかないんですかね。

公開先

しばらくは手書きの原稿ノートを全部公開で貯めていきます。


こちらが公開先のリンクです。(公開先のリンクを変更しました。2019/09/13)


otonaphys.com


noteでスクショをどんどん公開していくので、どしどしコメントお願いします。


完全無料で見られる形で公開を続けています


おそらく間違った記述や計算ミスなどは頻繁に出てくると思いますし、内容が薄い箇所も随所で見られるはずです。


最初から完璧なものは作れないのは分かっているので、分かりにくい所とかあったらコメントくれると嬉しいです。


あと、投げ銭できるんで、良ければ恵んでください。経費に使います。


今のところ資料用に参考書をいくつか買ったんですけど、これから必要なものが増えるかもしれませんし。。。


本当はTeXってやつで入力した方がいいんですけど、図を作って入れるのが苦手で。


数式と文章入れる分には大したことないんですけどねえ。


あとレイアウトとかも綺麗にしたいとは思ってますけど、そういうのって普通どうやってるんですかね?


原稿を書いているうちに善意の協力者が現れてくれると嬉しいのですが、まあそんなことはないでしょうね笑

まとめ

というわけで今回は物理の参考書執筆開始のお知らせでした。


高校で物理を習った大人のかた、ぜひ復習と思って眺めていただけると幸いです。


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それではまた、所長でした!


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