保護者と先生の集会所

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アラサー高校物理の執筆をする「しがない個別指導塾講師」が子どものため、親のため、先生のために少しでも役立つ情報を発信するためのブログです。

大人のための中学英語学び直しブログ講座#7

ども、所長です!


こちらの書籍「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」に必要な中学英文法を学ぶための記事をアップしています。



スタート地点としては、

  1. アルファベットは大文字小文字ともに全て書けて、読めること。
  2. ローマ字も読み書きできること。
  3. 英語の名詞に、単数と複数の形があることを知っていること。
  4. 英文の最初は大文字で始めて、最後はピリオドもしくはクエスチョンマークで終わることを知っていること。


としましたので、そのくらいのレベルから始めます。


記事ごとに3時間ほど勉強していただくことを目安としています。


おすすめの辞書はこちらです。



今回は「一般動詞」という文法用語を必ず覚えてもらいます。


少し今までとは毛色が変わるので、面白くもあり、難しくもある回なので、しっかり読んでついてきてください。


かなり重めの内容になってしまうので、パート1の7に対応するものは2回に分けてお送りしようと思います

前回の宿題

前回の宿題はできましたかね?


前回までで、be動詞の勉強は一旦区切りがつきました。


そこまでの内容が完璧になっている状態で今回に臨まないとこれから少し大変になってきます。


中学生の早い段階で英語に挫折する生徒はここまでのbe動詞を完璧にしないまま


今回の一般動詞の内容に入ってしまう生徒です。


ですので、改めて、前回までの内容に自信のない方は一旦今回の勉強に進むよりも復習を優先してください。

例文1

今回は以下の日本文を英文にするところから始めます。


「私はピアノをもっています。」

イコールの関係の時だけbe動詞

前回まで習っていた内容は必ずbe動詞が文の中に入っている形でした。


そして、be動詞はイコールの関係を表すのだという話を何度もしてきました。


今回は日本文の中のどこにもイコールの関係がありません。


「私」イコール「ピアノ」じゃないですもんね。


こういったイコール以外の関係を表す文章には必ず「一般動詞」が必要です。


一般動詞というのは日本語において


「食べる」「行く」「変える」など主語の動作を表すものや、


「知っている」「持っている」などの主語の状態を表すものがあります。


今回の場合には「持っている」という意味を表す一般動詞が必要ということですね。


ここで挙げた日本語の動詞の例は本のわずかで、


それに対してだけでも1語1語対応する一般動詞があるので、これを覚えていくのはそれほど楽ではありません


だからこそ練習が必要なわけですね。

主語S+動詞Vの順は必ず守る

英語の語順は基本的にはSが来て、その後にVが来ると勉強しました。
(be動詞の場合には疑問文のときだけ語順が変わりますけど。)


今回の例文ではまず、主語の「私」つまり"I"が文頭にきます。


続いて、動詞のV「持っている」を表す"have"が来ます。

目的語とは?

"have"の後ろには目的語というものが必要です。


「私は持っている」だけ言われても「何を?」と思うのが自然ですから、


それに対応する名詞が必要になります。


have+名詞(目的語)で「名詞を持っている」という意味になるのが"have"の性質です。


一般動詞の中には目的語を必要とするものと必要としないものがあるので、それは今後少しずつ覚えていってもらう必要があります。


ひとまず、これで文章自体は完成して、例文の英文訳は


I have a piano.


となります。


目的語は英語で"object"というのでOと省略します。


主語をS、動詞をVと省略するのと同じようなことです。

他の一般動詞

他にも一般動詞はくさるほど覚えていく必要があるのですが、


ひとまず、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のパート1の7に必要な分だけ覚えてもらいます。


「目的語(英語とか日本語とか)を話す」→ speak O


「目的語のことを好む・好きだ」→ like O


「目的語(科目とか)を教える」→ teach O


「目的語(スポーツなど)をプレイする」→ play O


これらを用いた例題を見てみましょう。

例題

あなたはたくさんの本をもっている。→ You have many books.


私たちは野球が好きだ。→ We like baseball.


あなたたちは動物が好きだ。→ You like animals.


彼らは数学を教える。→ They teach mathematics.


私はサッカーをする。→ I play soccer.

例文2

be動詞のときにも疑問文や否定文を習いました。


今度は一般動詞を使った否定文について学びましょう。


「私は犬が好きではない」

一般動詞の否定文は"don't"を使う。

先にbe動詞の否定文について、復習しておきましょう。


「私は親切ではない。」


これはどのようにしていましたか?


「私は親切だ」は


I am kind. だから、


be動詞の後ろにnotをつけて、


I am not kind. もしくは I'm not kind.


とすればよかったですね。


一般動詞の場合には、一般動詞の前に"don't"をつけて否定文にします


「私は犬が好きだ」は


I like dogs.


ですから、その"like"の前に"don't"をつけて


I don't like dogs.


とするのが正解になります。


ちなみに"don't"は"do not"の省略形です。覚えなくていいですけど。


というわけで先ほどの例題を全て否定文にしてみましょう。

例題

あなたはたくさんの本をもっていない。→ You don't have many books.


私たちは野球が好きではない。→ We don't like baseball.


あなたたちは動物が好きではない。→ You don't like animals.


彼らは数学を教えない。→ They don't teach mathematics.


私はサッカーをしない。→ I don't play soccer.

例文3

否定文の次は疑問ですね。


というわけでお次はこちら。


「あなたは英語を話しますか?」「はい、話します」

疑問文には"Do"をつかう。

ではこちらも先にbe動詞の場合の疑問文の復習をしますよ。


「それは塩です。」だと


It is salt. でしたね。


「それは塩ですか?」


だとどうしていましたか?


Is it salt?


としていました。


be動詞の疑問文の時には、主語と動詞の位置を入れ替えていました。


一般動詞の時にはこのルールは通用しないので、改めてしっかり覚えてくださいね。


まず「あなたは英語話します」だと


You speak English.


です。


一般動詞の疑問文の時には、頭に"Do"をつけると覚えてください


そのルールを使って、


Do you speak English?


とすれば終わりです。クエスチョンマークだけは忘れないように。


それほど難しくはないでしょ?


実は一番大事なのはbe動詞のルールと一般動詞のルールがごちゃまぜにならないようにすることです。

答え方

答え方は少し頭を使っていく必要があります。


まず、例文では「あなた」について聞かれているので、答えるのは「私」のことですよね。


つまり、途中まではbe動詞と同じで、


Yes, I


ときます。


be動詞の疑問文のときには最後にbe動詞(否定文のときにはbe動詞+not)が来ていました。


今回は"Do"で聞かれたので"do"で答えてやるのが覚えるべきルールです。


いいですか。大事なので、もう一度言います。


be動詞で聞かれたら、最後はbe動詞で答える。


doで聞かれたら、最後はdoで答えるです。


覚えました。


要するに、このようにすればいいんです。


Do you speak English?--Yes, I do.


「いいえ」と答えたかったらどうすれば良さそうですか?


勘のいい方は分かったかもしれませんね。


Do you speak English?--No, I don't.(do notの省略)


が正解です。


それでは例文でこのルールを覚えていきましょう。


例題

あなたはたくさんの本をもっていますか?はい、持ってます。→ Do you have many books?--Yes, I do.


あなたたちは野球が好きですか。いいえ、好きではありません。→ Do you like baseball?--No, we don't.


あなたたちは動物が好きですか。はい好きです。→ Do you like animals?--Yes, we do.


彼らは学校で数学を教えますか。いいえ教えません。→ Do they teach mathematics?--No, they don't.


あなたはサッカーをしますか。はいします。→ Do you play soccer?--Yes, I do.

例文4

最後に疑問詞も混ざった疑問文も練習しておきましょう。


「あなたは何が好きですか?」「本が好きです。」

疑問詞のwhat

疑問詞のwhatを使うときのルールを覚えていますか?


疑問詞+疑問文の順とbe動詞のときに習いましたね。


このルールは一般動詞になっても健在です。


ですから、最初に"What"ときて、続きはもちろん"do you"ですよね?


最後に「好き」という情報を書きたいわけですから、それも含めて考えると例文は以下のように英文に直せます。


"What do you like?"

be動詞の復習「補語」

be動詞の時の復習も少ししておきましょう。


その中で「補語」という文法用語も同時に覚えておきましょう。


be動詞はたとえば


It is a pen.


のように"It"と"a pen"がイコールの関係になっていると何度も説明しています。


この"a pen"の方を文法用語では補語と言います。


補語は英語でcomplementというのでCで省略します。


さて、要するにbe動詞の場合は文は基本的にこのような形になっているということですね。


S(主語)+V(動詞)+C(補語)


そして、補語が名詞になるような場合には"what"に変えて前に出して主語動詞を入れ替えることによって、


"what"を使った疑問文を作ることができました。


たとえば「これは~~です」だと This is~~.となるところを


「これは何ですか?」だと What is this?としていたわけです。


ようするにWhatは補語の役割を担っています


今度は一般動詞の場合にはどうでしょう?


「あなたは~~が好き」だと、You like ~~.となるわけですが、ここに入るのは目的語です。


目的語の部分を質問したいから、それをWhatにして前にだして、疑問文にするためにdoを付け足して


What do you like?


となるわけです。ようするにWhatは目的語の役割を担っているわけですね。


少し難しい話をしましたが、同じWhatを疑問詞にした疑問でも、


be動詞を使った疑問文なのか、


はたまた一般動詞を使った疑問文なのかによって、


whatの文の中での役割が変わってくるということを覚えておいてください。


この節に関しては少し難しい話なので、次回以降も何度も似た内容を説明する予定です。

whatで聞かれたら、「何?」にちゃんと答える

be動詞のときにも同じでしたが、Whatで聞かれたら、それに対応する答えを明確に答えてやる必要があります。


今回は「本」を答えなければならないわけですが、それを文章にするなら以下のようになります。


What do you like?--I like books.


それでは、例題をみてみましょう。

例題

あなたは何をもっていますか?たくさんの本です。→ What do you have ?--I have many books.


あなたたちは何が好きですか。野球です。→ What do you like?--We like baseball.


彼らは何を教えますか。数学です。→ What do they teach?-- They teach mathematics.


あなたは何を(プレイ)しますか。サッカーです。→ What do you play?-- I play soccer.

まとめ

ここまで来ても、まだ「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のパート1の7の文章は全ては理解できません。残念ながら。



今回覚えたのは一般動詞の使い方でした。


特に一般動詞には目的語が後ろに来る必要があるものがいます


その動詞のうちのほんの少しを実際に紹介しました。


doやdon'tを使った疑問文や否定文も学習しました。


whatの文中での役割は動詞が何なのかによって変わってくるという少し発展的な内容も扱いました。


次回は三単現と言われるものを覚えていくことになります。


be動詞が主語によって形を変えたように一般動詞も主語によって形を変えることがあるという内容です。

宿題

では今回の宿題です。

  • 上で出てきた単語の意味と発音と品詞を全て覚える。
  • 「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」パート1の1から6の瞬間英作文3周目。しつこいですけど、復習です。


それではまた、所長でした!



前回の講座
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このシリーズは文末のお知らせも減らしてお送りします。


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