保護者と先生の集会所

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アラサー高校物理の執筆をする「しがない個別指導塾講師」が子どものため、親のため、先生のために少しでも役立つ情報を発信するためのブログです。

大人のための中学英語学び直しブログ講座#13

ども、所長です!


こちらの書籍「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」に必要な中学英文法を学ぶための記事をアップしています。



スタート地点としては、

  1. アルファベットは大文字小文字ともに全て書けて、読めること。
  2. ローマ字も読み書きできること。
  3. 英語の名詞に、単数と複数の形があることを知っていること。
  4. 英文の最初は大文字で始めて、最後はピリオドもしくはクエスチョンマークで終わることを知っていること。


としましたので、そのくらいのレベルから始めます。


記事ごとに3時間ほど勉強していただくことを目安としています。


おすすめの辞書はこちらです。



前回は「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の順序を入れ替えて先に"whose"を学びました。


今回は命令文と"Let's"を使った文章を学んでいきましょう。

前回の宿題

前回の宿題はできましたかね?


さすがに人称代名詞は一通り使い方を覚えて、体が覚えている状態になりましたかね?


今回は少し毛色が異なるので、前回までの内容がまだあやふやな方は、


先に前回の宿題に自信を持てる所までやってから今回の講座に挑んでみてください。


例文1

まずはこちらの文です。


「あなたのノートに自分の名前を書いてください。」

4種の命令文

今回扱うのは4種類の命令文です。


一般動詞の命令、
be動詞の命令、
一般動詞の否定の命令(禁止)、
be動詞の否定の命令(禁止)


です。

動詞の原形から始める

まずは一般動詞の命令からいきましょう。


命令文自体はそれほど難しいものではありません。


ファーストステップとして「あなたがあなたのノートに自分の名前を書く」という文を書いてみましょう。


これは「あなたのノートに」というのを"on your notebook"とするというヒントさえあれば出来るはずです。


You write your name on your notebook.


ですね。


命令にして「あなたのノートに自分の名前を書きなさい」にしたければ、


主語を取って、動詞の原形から始めれば大丈夫です。


動詞の原形という言葉はここで初めて出ました。


一般動詞は主語によって形を変える場合はありましたね。


三人称の単数の時です。


ですが、命令文のように主語がなければ形を変える必要はありません


ですので、動詞は基本的に元の形を使えばいいわけです。


元の形のことを動詞の原形と言います。


というわけで、「あなたのノートに自分の名前を書きなさい」は


Write your name on your notebook.


となります。

和らげる"please"

命令文はかなり強い言葉なので、ほんの少し意味を和らげる方法があります。


その役割を買って出てくれるのが"please"です。


"please"は文の頭に来ても、文の最後に来ても大丈夫ですが、


最後に来る場合には、「カンマ」とセットで入ります。


よって例文の英文訳は


Please write your name on your notebook.


もしくは


Write your name on your notebook, please.


となります。

例文2

次は一般動詞を使って禁止の命令文を作りましょう。


「この川で泳いではいけません」

禁止の命令文は"Don't"で始める

禁止の場合にもやはり主語は省略します。


そして"Don't"で始めるのが禁止の命令文のルールです。


"Don't"以下は、主語があるときと同じ形にしてやればいいので、


「この川で」を"in this river"というヒントを与えれば、例文を以下のように英訳できますか?


Don't swim in this river.


ちなみに"swim"は目的語Oの必要ない一般動詞で、


"in 場所"で「どこそこで」を表す副詞句になっています。

例題

一般動詞を使う命令文2種の例をいくつか見ておきましょう。


このペンをつかいなさい。→ Use this pen.


今はテニスをしてはいけません。→ Don't play tennis now.


牛乳を飲んでください。→ Drink milk, please.


座ってはいけません。→ Don't sit down.

例文3

次はbe動詞を使った命令文ですね。


「静かにしなさい」

"Be"から始める

be動詞を使った命令文も主語を省略するのは同じです。


そして、動詞の原形から始めればいいわけですが、


be動詞の原形はこれまでに出てきていません。


be動詞の原形は"be"です。


これもやはり主語によって形を変える必要がなくなったので、原形を使えばいいという風に考えておくといいですね。


というわけで、例文の英文訳は


Be quiet.


です。


"quiet"は「静かな」という意味の形容詞です。発音も覚えてください。

例文4

次はbe動詞の禁止の例文です。


「うるさくしてはいけません」

"Don't"から始める

be動詞と"don't"が同じ文の中で出てくる唯一の例は禁止の命令文と覚えてください。


形としては"Don't be ~~"となります。


「うるさい」という形容詞が"noisy"なので、


Don't be noisy, please.


が例文の英文訳です。

例題

正直、あまりbe動詞を使った命令文や禁止の命令文はないので、ちょっとだけ例を見て終わりにします。


良い子にしていなさい。→ Be a good boy.


気をつけなさい。→ Be careful.


なまけないで。→ Don't be lazy.


怒るな。→ Don't be angry.

例文5

さて、つづいては"Let's"の使い方です。


「明日、公園に行きましょう」

"Let's"は勧誘

(一緒に)~~しましょう」という意味を英語で表現したいときには"Let's"を使います。


使い方は「Let's+動詞の原形」です。


「行きましょう」を表現したければ"Let's go"と言います。

"to +場所"で移動先

"go"は目的語が必要ない一般動詞ですが、


とはいえ、「行く」という日本語を使う場合にも「どこそこへ」という副詞がセットになっているのが基本です。


移動を表す前置詞"to"に移動先の場所をセットにすると、


"to+場所"で「どこそこへ」という意味になります。

特定のものを表す"the"

今まで可算名詞を単数の形で使うときには基本的には"a"もしくは"an"を名詞の前に付けてきました。


可算名詞はさすがに覚えています?


この"a"もしくは"an"のことを文法用語では不定冠詞といいます。


今回新たに勉強する"the"は定冠詞と言います。


この2つを合わせて冠詞と言います。


"the"の使い方は実は日本人にとっては非常に難しいです。


"a"と同じように名詞の前に来るのですが、どう使い分けるのかを覚えるのが大事です。


一番簡単に言うと、特定できる名詞の前には"the"です。


不特定なもの、もしくは一般的なものを指すときには"a"です。


一旦次のように覚えておくといいと思います。


"a"を使うのは「とある」もしくは「一般の」という日本語を付け加えることのできる可算名詞の単数形のときです。


"the"を使うのは「この」「その」「あの」という日本語を付け加えることのできる名詞のときと、


いくつかの特殊な場合です。


具体的に見てみましょう。


「机の上にリンゴがある。リンゴはおいしそうだ。」


と2文続いているとしましょう。(ちょっと不自然な日本語であることは目をつぶってください。)


1つめのリンゴは「とある」というのを付け加えることができます。


次のリンゴは「あの」「その」「この」のどれかを付け加えることができます。


ですので、最初のリンゴは"an apple"です。


次のリンゴは"the apple"です。


というわけで、この使い分けは少しずつ慣れてください。


最初から出来る人はほとんどいません。


最後に今回の例文を見てみると、


「明日、公園に行きましょう」と誘う場合は


普通は「あの公園」というように会話している人同士の間で、共通認識の公園があるはずです。


ですので、"the park"を使います。


ここまでをまとめると、以下のように英文に訳すことができますね。


Let's go to the park tomorrow.


ちなみに最後の"tomorrow"は「明日」という時間を指定するための副詞です。

例題

昼ご飯を食べましょう。→ Let's have lunch.


ドアを開けましょう。→ Let's open the door.


彼らと一緒にサッカーをしましょう。→ Let's play soccer.

まとめ

ここまで来れば、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のパート1の11の文章は全て理解できます。



今回覚えたのは命令文と禁止の命令文と"Let's"の使い方でした。


英文で主語の省略があるのは今回習ったものだけです。


基本は主語が絶対必要なので、それも合わせて覚えておくといいですね。

宿題

では今回の宿題です。

  • 上で出てきた単語の意味と発音と品詞を全て覚える。
  • 「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」パート1の11の瞬間英作文。
  • 後の講座に備えて曜日と日付の言い方まで英語で言えるようになっておく。参考↓

【保存版】英語で表現する曜日・日付の書き方・読み方まとめ | English Lab(イングリッシュラボ)┃レアジョブ英会話が発信する英語サイト
ただし、発音記号はちゃんと辞書で調べてください。


それではまた、所長でした!



前回の講座
shukaijo.hatenablog.com



次回の講座
shukaijo.hatenablog.com




このシリーズは文末のお知らせも減らしてお送りします。


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こちら私の著書です。


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