保護者と先生の集会所

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アラサー高校物理の執筆をする「しがない個別指導塾講師」が子どものため、親のため、先生のために少しでも役立つ情報を発信するためのブログです。

大人のための中学英語学び直しブログ講座#16

ども、所長です!


こちらの書籍「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」に必要な中学英文法を学ぶための記事をアップしています。



スタート地点としては、

  1. アルファベットは大文字小文字ともに全て書けて、読めること。
  2. ローマ字も読み書きできること。
  3. 英語の名詞に、単数と複数の形があることを知っていること。
  4. 英文の最初は大文字で始めて、最後はピリオドもしくはクエスチョンマークで終わることを知っていること。


としましたので、そのくらいのレベルから始めます。


記事ごとに3時間ほど勉強していただくことを目安としています。


おすすめの辞書はこちらです。



前回に引き続き疑問詞の勉強です。


今回は「どっち、どの」という疑問文を学んでいきましょう。

前回の宿題

前回の宿題はできましたかね?


"when" には"where"と同様に名詞としての使い方と、副詞としての使い方があるということを学びました。


と、言ってもやはり基本は考えなくとも口から出てくるようになるのが最終目標なので、そのための瞬間英作文はしっかり行い続けてください。

例文1

こちらの英文訳を考えていくところから始めましょう。


「どちらがあなたのペンですか、こちらですか?それともあちらですか?」

選択疑問文の復習

先に選択疑問文の復習として以下の例文を英訳しておきましょう。


「これはペンですか?鉛筆ですか?」


の場合には以下のようにしていました。


Is this a pen or a pencil?


覚えていますか?


基本的にこちらはbe動詞の疑問文の形ですが、後ろに"or"を付け足して選択肢を与える形でしたね。


「あなたはサッカーをしますか?野球をしますか?」


ならば


Do you play soccer or baseball?


とすればいいです。


これもやはり基本は一般動詞の疑問文の形ですが、"or"を使って選択肢を与えています。

2度目を避けるための"one"

英語には同じ単語を何度も登場させるのを避ける性質があるということは以前にもお話しました。


ですから、


「あなたのペンはこれです。」という文章を作りたかったら、


Your pen is this pencil.


とは言いません。


"pencil"を2度言うのを避けるために"one"という名詞を使います。


ですから、


Your pen is this one.


これが自然な表現ですね。名詞の重複を避けるために"one"を使ったと覚えておいてください。

名詞の"which"

さて、ではまず今回の一番大事な所ですが、"which"の使い方を覚えていきましょうね。


1つ目の使い方は名詞としての使い方です。


「どちらがあなたのペンですか?」だったら、


「どちら」の部分は名詞で、これが英語では"which"に対応します。


「あなたのペンはこちらです。」なら


Your pen is this one.


ですが、この"this one"というセットで名詞の役割をしている部分を尋ねたい場合には


その名詞に対応しているセットを"which"に変えて前に持っていき、


後は疑問文の語順です。


Which is your pen?

選択肢を与える"or"

選択疑問文とは少し出てくる形が変わってきますが、先に答えを言ってしまいます。


「どちらがあなたのペンですか、こちらですか?それともあちらですか?」の訳は


"Which is your pen, this one or that one?"


です。


選択肢を与える際に、カンマを入れて、前後に"or"でつないだ選択肢を書いていきます

例題

どちらがあなたのクラスメイトの皆さんですか?こちらの子どもたちですか?それともあちらの子どもたちですか?→ Which are your classmates, these children or those children?


どれが彼女の好きなスポーツですか?→ Which is her favorite sport?


尋ねたいものが複数のときには"which"の後ろに来るbe動詞もそれに対応したものを選ぶ必要があります。


また、「どちら」だけでなく「どれ」というのにも"which"を使います。


ここは日本語とは少し異なる所ですよね。


最後にもう一つだけ。(これは「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」には入ってないのでおまけです。)


どちらをあなたは演奏しますか?→ Which do you play?


これもここまでの解説と全く同じ考え方で説明できるはずです。

例文2

次は違う使い方を見ていきます。


「どの猫が彼らの猫ですか?」「こちらです。」

独立所有格の復習

さて、「だれそれの(もの)」という意味を英語で表現したいときには独立所有格なるものを使っていました。


「あの猫は彼らの猫です。」だったら、


That cat is theirs.


これも英語が2回以上同じ表現をするのを嫌う性質だと思ってくだされば大丈夫です。


That cat is their cat.


でもいいのですが、独立所有格の"theirs"を使った方が英語では自然です。

形容詞の"which"

次は形容詞の"which"です。


"which"は実は"this/that"もしくは"these/those"と全く同じ使い方に疑問詞の役割を果たしたものです。


たとえば「これ」という名詞なら"this"だけでよかったですし、


「この名詞」なら"this+名詞"の形になっていましたよね。


"which"も「どちら・どれら」という名詞なら1語で疑問詞扱いしますし、


「どちらの・どれらの名詞」なら"which+名詞"という形容詞と同じ使い方をしてセットで疑問詞扱いをします。


ここまでヒントを出せばあとは「どの猫が彼らの猫ですか?」を英文に直せますか?


正解は


"Which cat is theirs?"


です。

答え方

答え方は省略が入るので少し注意です。


「こちらです。」


は"This cat is."でオッケーです。


本当は"This cat is theirs."の方が文の要素は全てそろっているのですが、


わざわざ言わなくても分かる部分は省略して、


英語の文章を作るのに必ず必要なSVだけで表現するのが普通です。

例題

どの本が彼女のですか?あれらです。→ Which books are hers?--Those ones are.


どちらの机があなたのお気に入りですか?こっちです。→ Which desk is your favorite one?--This one is.


これもおまけですが、一般動詞とセットのものも。


どちらのコンピュータをあなたは使いますか?あちらです。→ Which computer do you use?--I use that one.

まとめ

ここまで来れば、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のパート1の15の文章は全て理解できます。



今回覚えたのは"which"の使い方です。


名詞的な用法と形容詞的な用法の2種あることを意識して宿題にとりくんでください。

宿題

では今回の宿題です。

  • 上で出てきた単語の意味と発音と品詞を全て覚える。
  • 「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」パート1の15の瞬間英作文。
  • 復習として、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」パート1の1・2・10の瞬間英作文。


それではまた、所長でした!



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