個別指導1年生に送る話#1【次回に回す勇気】
ども、所長です!
電子書籍を出版して以来少し書籍を作るのが面白くなってきている今日この頃。
しばらくわたくしがこれまでに学んできた個別指導のテクニックや知識なりをこちらのブログで書き溜めて、まとまってきたら、また書籍にしようかなと思っております。
今回は次回に回す勇気というタイトルです。
優秀な先生ほど陥る過ち
ひと授業の中で0から1にすることは多くなりすぎないようにしようという観点を持つことは個別指導において重要です。
数学の例で言うと、ひと授業の中で1次方程式の計算方法から始まったのであれば、1次方程式を利用した文章題は次回以降に回す必要があります。
計算もできていないのに、次に進むなど、到底不可能ですからね。
当たり前のことを書いているように思う方もいらっしゃるでしょうが、個別指導1年生には割とよくある話で、
個別指導の先生って少なくとも教えている内容に関しては、一般人から見るとかなり出来る人のはずなんです。
できる人からすると「できなかった時の自分」は当たり前ではなくなっていて、今の優秀な自分が当たり前になっています。
これくらいなら今回の授業で進めても大丈夫だろうというのは、当時の自分目線に最低でも合わせなければならないですし、できれば、当時の出来ない友人くらいの目線に合わせる必要があるんです。
親切で熱心な先生ほど陥る過ち
そして、熱心な先生も、ついつい進めすぎてしまう嫌いがあります。
というのも、個別指導は少なくともお金をいただいて、何かを教えているわけですから、生徒の方に少しでも得をしてもらいたい、という発想が強くなりすぎてしまい、
ついつい一回に進む量が多くなって、生徒を置いてけぼりにしてしまいがちです。
少しでも生徒に良い思いをしてもらいたいという考え方自体は全く間違っていないのですが、
そのせいで生徒を置いてけぼりにしてしまっては完全に逆効果となってしまいます。
完璧主義な先生ほど陥る
完璧主義な先生も失敗してしまいます。
0から1にする作業は1から10にする作業よりも圧倒的に大変なのですが、
完璧主義な先生は0から10へと一気に推し進めようとしてしまうことがあります。
0から1にする授業と、1から10にする授業は、ほとんどの場合2回に分けてしまった方が無難です。
こういった柔軟な発想をできない完璧主義の先生もやはり生徒を置いてけぼりにしてしまう嫌いがあります。
授業時間をどう有効活用するか
0から1にする授業以外は諦めてしまって、でもそうすると授業時間に余裕ができすぎてしまうからどうしたらいいのか?
新人講師さんたちからよく受ける質問です。
私の場合は、家でできる演習はできる限り家に持ち帰らせる主義なので、特に授業でやることがなくなってしまいます。
そういうときには復習の時間を多く取るようにしています。
例えば、
今日の授業は連立方程式の計算を0から1に持って行こう、
それだけだとどうせ時間が余るから、
一次方程式の文章題も復習としてやっておくか、
どうせ連立方程式を習ったあとは連立方程式を使った文章題になるのだから。
というような発想で復習を挟んでいきます。
すると結果的に、
の授業を2セットやるよりも効果的に進めることができます。
次に進めることを諦めることで余った時間は次に生きる復習にあてるのが最善だと私は考えています。
宿題や模試の解説も同じ
宿題や模試の解説も敢えて1回で終える必要はないです。
あー、この子にとっては難しすぎる問題だなと思ったものは、もう少し勉強できるようになったら、この問題も解けるようになるからね、と
次回どころかずっと先まで見送ってしまうこともあります。
集団授業ではこういったテクニックは使えないかもしれませんが、
個別指導で、その生徒のためになる見送りはして然るべきですので、勇気を持って、次回以降に回す判断ができるようになれるといいですね。
まとめ
今回は新人個別指導の先生がよく失敗する一例を解説しましたが、これからしばらく続けてアドバイスをお送りしていく予定です。
お楽しみに!!
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それではまた、所長でした!
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