おすすめの古文漢文の参考書・問題集【発展30日完成シリーズ】日栄社
ども、所長です!
今回は古文と漢文の参考書の紹介です。
私が指導するときはこれを使うと決めているものがあります。
それが日栄社の発展30日完成シリーズです。
生徒にとっても、先生にとっても、親にとっても良い参考書・問題集なんですけど、少しマイナーで取り扱っていない本屋もかなり多いのではないかと思います。
参考書の地域格差をなくすためにもこのシリーズのレビューをするのは必須と思って書くことにしました。
シリーズ説明
まず、このシリーズの説明です。
古文と漢文ともにありまして、それぞれに高校初級用、中級用、上級用とあります。
「発展」という言葉に惑わされる必要は全くなく、初級用は高校1年生の古文漢文習い始めたくらいのレベルから始まっています。
「30日」というのはその名の通りで、1日に見開きをこなしていけば30日で終わる分量になっています。
日栄社は他に「集中2週間完成」というシリーズもあるのですが、それよりも「発展30日完成」の方がおすすめです。(紙質と充実度的に)
メリット
まず、生徒と親御さんのメリットを順に書いていきます。
薄い
一つ目に薄くて持ち運びに便利なこと。
受験生になると教科ごとに数冊ずつ持ち運んで勉強することはよくありますから、薄いというのもそれだけで大きなメリットです。
また、分厚い参考書・問題集はそれだけで、生徒のやる気を削いでしまいます。
以前紹介した数学の青チャートなんかは残念ながらその例に当てはまってしまいます。
安い
次に安いということ。
値段が1冊あたり、429円+税で、参考書類の中では圧倒的な安さです。
合わないと思ってしまったとしても、諦められるくらいの値段だと思います。
合わない参考書なのに「せっかく買ったから」という理由で長々と取り組んで受験に失敗するパターンも自習メインの生徒には、よくありますから、諦められる値段であることも重要です。
見開き完結
3つめは見開きで問題が完結しているということ。
これは割と古文漢文には大事です。
というのも、問題集を大きくコピーし直して、本文に書き込みしていくタイプの勉強の仕方をしていると問題が何ページにもわたって書いてあるものは結構面倒だったりします。
ペースが分かりやすい
30日で完成と書いてある通り、「30日やれば古文が漢文ができるようになる」というのはモチベーションにつながります。
以前勉強は時間で管理するような記事↓を書きましたが、この問題集について言えば量で管理するのもやりやすいはずです。
東大出身塾講師の勉強法 【注意すること6選】 - 保護者と先生の集会所
1日の勉強量が決まっているのはそれだけで生徒にとってはメリットの一つです。
品詞分解、書き下し文
これが最大のメリットですが、まず古文に関しては、全て「口語訳、品詞分解」がセットになって解説に入っています。
全ての文章でこれがセットで書いてあるものは実はほとんどありません。
さらにここまでで書いたメリットも兼ね備えているものは「発展30日完成シリーズ」だけです。
他に知っている人がいたら教えてほしいです。
漢文に関しても、「書き下し文、通釈」が全てセットでついてきます。
漢文に関しても古文同様にこれ以外であるのなら教えてほしいくらいです。
デメリット
次にデメリットです。
紙質
一つ目は問題集自体の紙質でしょう。
最近のお高い紙質の参考書に慣れている生徒の中には気になる子もいるかもしれません。
これは値段が安いのと相殺されるものかなと思います。
少なくとも私は全く気になりません。
問いに対する解説が簡素
二つ目は問いに対する解説が簡素なところです。
ですが、これについても以前こちらの記事で書きました。
古文漢文の勉強法【受験用勉強の仕方シリーズ】#35 - 保護者と先生の集会所
基本的に古文漢文の問題は本文が読めれば解けるので、本文の理解をメインにするのであれば気にならないレベルです。
レイアウト
あと残るものはレイアウトかなと思います。
いまどきの子には少し取っつきにくいレイアウトではあるかなと。
これも値段と相殺されるレベルのものかなと私は思います。
内容とレベル
さて、それぞれの内容とレベルについてです。
古文
初級用は古文の文法単語の基本編といった形で、仮名遣い、用言、助動詞、助詞、敬語を学ぶものです。
文法の問題集+アルファで少しだけ文章がついてくる感じです。
中級用はその文法の復習から始まり、後半は長文を読む練習です。
ここまでで、センターくらいのレベルの演習をする準備が整ったと考えるといいです。
上級用は全て長文問題集といったテイストになっています。
センター以上のレベルが問われる方はここまでやっておくといいですね。
センターで高得点を狙う人もここまでやっておくといいです。
ここまでやっても高々3か月しかかからないので挑戦する価値はあります。
漢文
初級用は古文と同じく文法問題集といったテイストです。
書き下し文ができるようになるまでの句法や、よく出る漢字を演習しながら身につけていく形です。
中級用は前半が句法の復習、後半が長文問題です。
これもここまででセンター演習に入る下地ができたと考えるレベルになります。
上級用は全て長文問題集のテイストです。
これもやはりセンターで高得点を狙う人や、センター以上のものが問われる人はやっておくべきレベルです。
勉強の仕方は以前こちらの記事で書いていますのでそちらも合わせてご覧ください。
塾講師の観点から
最後に塾講師の立場からですが、これを使えば全訳をやらせてこちらでチェックもできますし、
生徒の自習用テキストとしても使えます。
「見開き完結、安い、品詞分解、書き下し、訳、レベル別」これだけそろっていれば私的には一択のテキストです。
先生の強制力があればレイアウトなんかは多少は乗り越えられますしね。
まとめ
古文漢文のテキストはこれ以外は私は基本的に使いませんので(単語帳や常識集なども含めて)、今後は紹介しないかもしれません。
しいて言うならセンター模試の問題集。。。
もちろん他に使わせていた参考書もあるのですが、結局ここに落ち着いているという感じです。
そのほかには過去問や模試の見直しをすればほとんどの大学で十分点数が取れますので、「発展30日完成シリーズ」に挑戦してみてはいかがでしょうか。
参考になりましたでしょうか。ココナラというプラットフォームで学習相談もしていますので、こちらからぜひ。
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それではまた、所長でした!
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