保護者と先生の集会所

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アラサー高校物理の執筆をする「しがない個別指導塾講師」が子どものため、親のため、先生のために少しでも役立つ情報を発信するためのブログです。

英会話教室に通わせても英語の成績はあがらない!?

ども、所長です!(タイトルだけ見てアンチだと思わないで…切実。)


今回は英会話教室について取り上げます。その数自体も非常に増えてきてるんじゃないですかね?(詳しい人いたら教えてくださいお問い合わせ)


実際、英会話教室行ってるから英語は得意なんです。」っていう言葉は本当によく聞きます。


いやいや、それだけで安心してませんか?それが今回の一番大事なとこです。

英会話教室へ通う理由を考える

子どもを英会話教室に通わせている方って実際のところどれくらいいるんですかね?あとどんな理由なんですかね?何個か予想してみますね。


  • これからはグローバルな人材が求められるから、英語が話せれば将来安泰だ!
  • 私が英語の授業で苦労したから、子どもには苦労させたくない!
  • 英語を勉強することが楽しいことだと思ってもらいたい!
  • 異文化交流のちょっとしたステップになればいいかな…
  • なんとなく。


どうです?当てはまるものありましたかね?どれにも当てはまらない方にも少しだけお付き合いいただいてほしいです。

英語を勉強する意味

私は英語を勉強する意味を考え直すべきだと常日頃伝えています。これからの時代は英語で勉強する時代だ!なんて私もよく言われてました。ですが、英語「で」勉強する時代すらもはや終わりを迎えるかもしれないんです。


昨今、右向いても左向いても、グローバル化グローバル化東京オリンピックなんてイベントもありますし、このグローバル化の波はとまらないでしょう。だから英語を話せるようにならなきゃ生きていけない。


…いや、それは果たして正しいのか?


英語を話せることが実際のところ、どれだけの武器になるのか。ポイントはAIの発展です


会社の中で使うような英語も日本語もそう遠くない未来には翻訳機が解決してくれると思いません?企画書とか仕様書とか領収書とか、それらを翻訳することって全然クリエイティブな仕事じゃないんですよね。難解なJK語を翻訳することに比べれば圧倒的に簡単で、近い未来にはテクノロジーが解決してくれるでしょう。


英語を話せる程度ではグローバルに使える人材とは言えない時代にすでになってきているんです。


ちなみに「国際関係の仕事をしたいから、英語を勉強する」という中高生に対して私が必ずしている話があります。


「国際的に働きたいのであれば英語を勉強するのは間違った選択じゃない。でも英語を勉強するのは当たり前。英語しか勉強しなかった学生なんて私が国際的な企業の人事担当なら取りたくないよ。だってその学生は世界からみれば、ただ日本語を話せるだけの学生だからね。


皮肉な話だけど、日本ではなく海外で働きたいと必死に英語を勉強したところで、それだけではあなたの強みは日本語を話せることだけ。


日本史、世界史、地理、宗教、経済については就職までに最低限学びなさい。


理系の研究者のトップは英語は話せるのは当たり前で、その上最先端の研究ができるんだよ。英語と日本語を話せるだけの学生にどれだけの価値がありますか?」

英会話教室と英語の成績が直結しない理由

塾講師らしい話に戻します。


英会話教室に通っていたら学校の英語の授業は大丈夫というのは完全に間違っています


英語の勉強に対するハードルが下がる可能性は大いにあるので、その意味では苦手意識が小さくなる可能性もあると思います。


しかし、少なくとも文法が理解できなければ学校のテストの点数は上がりません


もちろん入試も同じですね。英語ペラペラの帰国子女が文法のテストは全然できないなんてよくあることです。


あなたの周りに日本語でコミュニケーションが取れても、読書感想文は全く書けなかったり、いつまで経っても新書のような硬い文章は理解できなかったりする人が大勢いるのと同じです。日本人だって日本語の文法のテストをしたらほとんどの人が満点をとれないことは塾講師の立場から見れば明らかです。


それなのに、英会話教室行ってるのになんで英語の点数悪いの?」なんて子どもに言ったことのある親御さんはいませんか?本当にかわいそうなので反省してあげてください。

まとめ

とにかくこれをしておけば学校の成績も将来のことも大丈夫、なんて甘い考えは基本的に捨ててもらいたいですね。そのうちの1つが英会話教室なんです。英会話教室はあくまでも会話のための教室です。行く意味は大いにありますから、そこを否定しているわけではないことを最後に強調しておきます。


私が1番言いたいのは、英会話教室行ってるから英語は大丈夫なんて甘い考えは捨ててください、ということです。


(途中少し話がそれた気もする…けどあまり気にしないことにしましょう。)


それではまた、所長でした!



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