凡ミスの原因【フィードバックのコツ】#2
ども、所長です!
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個別指導の塾講師は新しい単元を教えることも習った単元の問題演習をすることもありますが、勉強ができる子とできない子の差は何回同じ問題にバツがつくかに本質があると私は思っています。
その中にいろんな要素があるのですが、重要なものの1つにフィードバックのうまさというのがあります。そしてこれが下手な子はいつまでも凡ミスをし続けます。
今回はそんなフィードバックの仕方についての記事です。
「勉強ができない」は才能ではない
問題に間違えたとき、なぜ間違えたのかを意識しない子は成長が極端に遅く、逆に言われずともそこが出来ている子は放っておいてもある程度賢くなる。
フィードバックに長けているかどうかだけの差なのに、側から見ると才能の差に見えてしまう。
これは勉強においては本当によくあることです。
受験に必要な学力程度の話でいうと、ほとんどの子どもは時間さえかければ東大に合格できます。その意味で才能の差はほとんどありません。
ただ、受験や定期テストは時間的な制限がある勝負ですから、才能に差がなくともテクニックに差があると勉強にかかる時間の差で点数や偏差値は大きく変わってくるわけです。
フィードバックと凡ミス
私はなぜ間違えたのかを理解することをフィードバックと呼んでいます。
例えばテストの点数が悪くてその理由が凡ミスが多かったことにあるとしましょう。
基本的に私は「ただの凡ミスです。」は許しません。凡ミスした理由は、計算途中の数字が汚すぎて読み間違えたのか、はたまた、途中に出てきた単語の意味を似ているスペルの他の単語と取り違えたのか、はたまた時間が足りなくて焦っていて問題文を読み飛ばしたのか、様々あります。
それをただの凡ミスですと終わらせる子どもは同じ間違いを繰り返します。
フィードバックが上手い子は自分で、次は綺麗な字で計算過程を残そうと考えます。スペルの似た単語は他より丁寧に覚えようと考えます。時間が足りないならどの問題から解くべきだったか作戦を見直そうと考えます。
ただの凡ミスも原因を考え直して分別していくことで次から同じミスをしなくて済むようになります。
本質は常に「何を間違えたか気づくこと」にあり、その上に成長があることを忘れてはなりません。
フィードバックが下手だと間違えた問題はもう一度ゼロからスタート。新単元を永遠に習っているのと同じ状態になります。自動的に反復の必要回数が増え、自動的にテストの準備に必要な時間が長くなります。
「Aが正解なんだ。なるほど。」
という子と
「Bが間違いな理由はこうで、Aが正解なんだ。」
という子では明らかに後者が優れていますよね。
これは勉強に限ることではありません。部活でも同じことです。
勉強に限らずフィードバックは重要
同じ全国大会出場者でも、朝から晩までものすごい時間をかけて練習して勝ち上がって来る選手とシステマティックに短時間で練習をして同じ成績を出してくる選手がいます。
そのシステマティックという部分にフィードバックのうまさが隠れているんです。何も考えずコーチに言われたことをただただ反復練習するのと、なぜコーチがそういうアドバイスをしているのか理解して反復練習するのでは大きな差が出ます。
考えながら短時間で成長する運動部の子はそれだけでケガの可能性だって下がるんです。
まとめ
間違いの理由を経由してから、正解にたどり着くのと、初めから正解の答えにたどり着くのでは一見後者のほうが速そうですが、前者のほうが定着が速く、そしてそれが成長につながります。
ただの凡ミスでも本気でフィードバックすることが重要なこと共感いただけましたかね?
それではまた、所長でした!
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