保護者と先生の集会所

保護者と先生の集会所

アラサー高校物理の執筆をする「しがない個別指導塾講師」が子どものため、親のため、先生のために少しでも役立つ情報を発信するためのブログです。

大人のための中学英語学び直しブログ講座#13

ども、所長です!


こちらの書籍「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」に必要な中学英文法を学ぶための記事をアップしています。



スタート地点としては、

  1. アルファベットは大文字小文字ともに全て書けて、読めること。
  2. ローマ字も読み書きできること。
  3. 英語の名詞に、単数と複数の形があることを知っていること。
  4. 英文の最初は大文字で始めて、最後はピリオドもしくはクエスチョンマークで終わることを知っていること。


としましたので、そのくらいのレベルから始めます。


記事ごとに3時間ほど勉強していただくことを目安としています。


おすすめの辞書はこちらです。



前回は「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の順序を入れ替えて先に"whose"を学びました。


今回は命令文と"Let's"を使った文章を学んでいきましょう。

前回の宿題

前回の宿題はできましたかね?


さすがに人称代名詞は一通り使い方を覚えて、体が覚えている状態になりましたかね?


今回は少し毛色が異なるので、前回までの内容がまだあやふやな方は、


先に前回の宿題に自信を持てる所までやってから今回の講座に挑んでみてください。


例文1

まずはこちらの文です。


「あなたのノートに自分の名前を書いてください。」

4種の命令文

今回扱うのは4種類の命令文です。


一般動詞の命令、
be動詞の命令、
一般動詞の否定の命令(禁止)、
be動詞の否定の命令(禁止)


です。

動詞の原形から始める

まずは一般動詞の命令からいきましょう。


命令文自体はそれほど難しいものではありません。


ファーストステップとして「あなたがあなたのノートに自分の名前を書く」という文を書いてみましょう。


これは「あなたのノートに」というのを"on your notebook"とするというヒントさえあれば出来るはずです。


You write your name on your notebook.


ですね。


命令にして「あなたのノートに自分の名前を書きなさい」にしたければ、


主語を取って、動詞の原形から始めれば大丈夫です。


動詞の原形という言葉はここで初めて出ました。


一般動詞は主語によって形を変える場合はありましたね。


三人称の単数の時です。


ですが、命令文のように主語がなければ形を変える必要はありません


ですので、動詞は基本的に元の形を使えばいいわけです。


元の形のことを動詞の原形と言います。


というわけで、「あなたのノートに自分の名前を書きなさい」は


Write your name on your notebook.


となります。

和らげる"please"

命令文はかなり強い言葉なので、ほんの少し意味を和らげる方法があります。


その役割を買って出てくれるのが"please"です。


"please"は文の頭に来ても、文の最後に来ても大丈夫ですが、


最後に来る場合には、「カンマ」とセットで入ります。


よって例文の英文訳は


Please write your name on your notebook.


もしくは


Write your name on your notebook, please.


となります。

例文2

次は一般動詞を使って禁止の命令文を作りましょう。


「この川で泳いではいけません」

禁止の命令文は"Don't"で始める

禁止の場合にもやはり主語は省略します。


そして"Don't"で始めるのが禁止の命令文のルールです。


"Don't"以下は、主語があるときと同じ形にしてやればいいので、


「この川で」を"in this river"というヒントを与えれば、例文を以下のように英訳できますか?


Don't swim in this river.


ちなみに"swim"は目的語Oの必要ない一般動詞で、


"in 場所"で「どこそこで」を表す副詞句になっています。

例題

一般動詞を使う命令文2種の例をいくつか見ておきましょう。


このペンをつかいなさい。→ Use this pen.


今はテニスをしてはいけません。→ Don't play tennis now.


牛乳を飲んでください。→ Drink milk, please.


座ってはいけません。→ Don't sit down.

例文3

次はbe動詞を使った命令文ですね。


「静かにしなさい」

"Be"から始める

be動詞を使った命令文も主語を省略するのは同じです。


そして、動詞の原形から始めればいいわけですが、


be動詞の原形はこれまでに出てきていません。


be動詞の原形は"be"です。


これもやはり主語によって形を変える必要がなくなったので、原形を使えばいいという風に考えておくといいですね。


というわけで、例文の英文訳は


Be quiet.


です。


"quiet"は「静かな」という意味の形容詞です。発音も覚えてください。

例文4

次はbe動詞の禁止の例文です。


「うるさくしてはいけません」

"Don't"から始める

be動詞と"don't"が同じ文の中で出てくる唯一の例は禁止の命令文と覚えてください。


形としては"Don't be ~~"となります。


「うるさい」という形容詞が"noisy"なので、


Don't be noisy, please.


が例文の英文訳です。

例題

正直、あまりbe動詞を使った命令文や禁止の命令文はないので、ちょっとだけ例を見て終わりにします。


良い子にしていなさい。→ Be a good boy.


気をつけなさい。→ Be careful.


なまけないで。→ Don't be lazy.


怒るな。→ Don't be angry.

例文5

さて、つづいては"Let's"の使い方です。


「明日、公園に行きましょう」

"Let's"は勧誘

(一緒に)~~しましょう」という意味を英語で表現したいときには"Let's"を使います。


使い方は「Let's+動詞の原形」です。


「行きましょう」を表現したければ"Let's go"と言います。

"to +場所"で移動先

"go"は目的語が必要ない一般動詞ですが、


とはいえ、「行く」という日本語を使う場合にも「どこそこへ」という副詞がセットになっているのが基本です。


移動を表す前置詞"to"に移動先の場所をセットにすると、


"to+場所"で「どこそこへ」という意味になります。

特定のものを表す"the"

今まで可算名詞を単数の形で使うときには基本的には"a"もしくは"an"を名詞の前に付けてきました。


可算名詞はさすがに覚えています?


この"a"もしくは"an"のことを文法用語では不定冠詞といいます。


今回新たに勉強する"the"は定冠詞と言います。


この2つを合わせて冠詞と言います。


"the"の使い方は実は日本人にとっては非常に難しいです。


"a"と同じように名詞の前に来るのですが、どう使い分けるのかを覚えるのが大事です。


一番簡単に言うと、特定できる名詞の前には"the"です。


不特定なもの、もしくは一般的なものを指すときには"a"です。


一旦次のように覚えておくといいと思います。


"a"を使うのは「とある」もしくは「一般の」という日本語を付け加えることのできる可算名詞の単数形のときです。


"the"を使うのは「この」「その」「あの」という日本語を付け加えることのできる名詞のときと、


いくつかの特殊な場合です。


具体的に見てみましょう。


「机の上にリンゴがある。リンゴはおいしそうだ。」


と2文続いているとしましょう。(ちょっと不自然な日本語であることは目をつぶってください。)


1つめのリンゴは「とある」というのを付け加えることができます。


次のリンゴは「あの」「その」「この」のどれかを付け加えることができます。


ですので、最初のリンゴは"an apple"です。


次のリンゴは"the apple"です。


というわけで、この使い分けは少しずつ慣れてください。


最初から出来る人はほとんどいません。


最後に今回の例文を見てみると、


「明日、公園に行きましょう」と誘う場合は


普通は「あの公園」というように会話している人同士の間で、共通認識の公園があるはずです。


ですので、"the park"を使います。


ここまでをまとめると、以下のように英文に訳すことができますね。


Let's go to the park tomorrow.


ちなみに最後の"tomorrow"は「明日」という時間を指定するための副詞です。

例題

昼ご飯を食べましょう。→ Let's have lunch.


ドアを開けましょう。→ Let's open the door.


彼らと一緒にサッカーをしましょう。→ Let's play soccer.

まとめ

ここまで来れば、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のパート1の11の文章は全て理解できます。



今回覚えたのは命令文と禁止の命令文と"Let's"の使い方でした。


英文で主語の省略があるのは今回習ったものだけです。


基本は主語が絶対必要なので、それも合わせて覚えておくといいですね。

宿題

では今回の宿題です。

  • 上で出てきた単語の意味と発音と品詞を全て覚える。
  • 「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」パート1の11の瞬間英作文。
  • 後の講座に備えて曜日と日付の言い方まで英語で言えるようになっておく。参考↓

【保存版】英語で表現する曜日・日付の書き方・読み方まとめ | English Lab(イングリッシュラボ)┃レアジョブ英会話が発信する英語サイト
ただし、発音記号はちゃんと辞書で調べてください。


それではまた、所長でした!



前回の講座
shukaijo.hatenablog.com



次回の講座
shukaijo.hatenablog.com




このシリーズは文末のお知らせも減らしてお送りします。


お知らせ↓
こちら私の著書です。


関連記事
shukaijo.hatenablog.com
shukaijo.hatenablog.com

大人のための中学英語学び直しブログ講座#12

ども、所長です!


こちらの書籍「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」に必要な中学英文法を学ぶための記事をアップしています。



スタート地点としては、

  1. アルファベットは大文字小文字ともに全て書けて、読めること。
  2. ローマ字も読み書きできること。
  3. 英語の名詞に、単数と複数の形があることを知っていること。
  4. 英文の最初は大文字で始めて、最後はピリオドもしくはクエスチョンマークで終わることを知っていること。


としましたので、そのくらいのレベルから始めます。


記事ごとに3時間ほど勉強していただくことを目安としています。


おすすめの辞書はこちらです。



今回は「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の順とは少し異なるのですが、


先に"whose"という疑問詞を扱っていきます。


2種類使い方があるので、それをそれぞれ覚えればお終いなので、それほど重い内容にはならないはずです。

前回の宿題

前回の宿題はできましたかね?


前回までに習った人称代名詞の使い方は今後、解説することなく使うことがほとんどとなりますから、


今回も宿題には出しますが、しっかり覚えてください。


ちなみにそろそろ、発音記号はマスターしましたか?


毎回きちんと辞書で新しい単語を調べて、


その度に発音記号と発音を合わせて確認していれば、


そろそろ発音記号もある程度自信を持てるところまでは来ているはずです。


カタカナ表記されている発音だけで覚えようとしていると


"th"のような音は正しく発音できないのはもちろんのこと、


"she" と"see"の発音の違いなんかもあまり正しく認識できないのではないかと思います。


ここ何回かの講座で発音記号はサボっていたという方はここから改めて発音記号にも注意してください。

例文1

ではさっそくこちらの例文から始めていきましょう。


「これは誰の自転車ですか?」「私のです。」

「whose +名詞」で「誰の名詞」

少し復習から入りましょう。


「これは何ですか?」の場合には以下のように英文にしていましたね。


What is this?


「何」という部分が疑問詞の"what"になって前に出てきて


"what"の後ろは疑問文の語順でした。


今回は「何」の部分を「誰の自転車」に変換すればいいだけです。


「誰の名詞」というのは"whose"の後ろに名詞を続けて「whose+名詞」という1セットを作り、


それを疑問詞扱いすることで解決します。


よって、例文は


Whose bicycle is this?


とすれば完成です。

答え方

Whose 名詞~~


のような形で聞かれたら、独立所有格を使って


同じ名詞を2度使うことを避けます。


ちなみに英語には同じ語句を避けようとする特徴があるということもついでに知っておくといいでしょう。


今回はさらに"this"について聞かれているので、"it"で返さねばなりません


結果的に答え方は


It's mine.


となります。

例文

これらは誰の本ですか?彼のです。→ Whose books are these?--They are his.


こちらの男の子は誰の生徒ですか?彼女の生徒です。→ Whose student is this boy?--He is hers.


複数のことについて聞きたかったら、Whose+複数形になることに注意です。


例文2

先ほどの"whose"については所有格とか、"this"の形容詞的な使い方に非常に似ています。


今度は少し違う形で"whose"を使います。


「このコンピュータは誰のものですか?」

独立所有格と同じ使い方の"whose"

さて、次は「誰のもの」を疑問詞にしたいわけです。


実は"whose"には独立所有格と疑問詞の役割を同時に果たす意味もあって、


1語で「誰のもの」という意味にもなります。


今回の講座までの内容を理解していれば、これだけのヒントで、例文を英文訳できるでしょう。


答えは


Whose is this computer?


です。

例題

このかわいい犬は誰のですか?→ Whose is this cute dog?


このノート(複数)は誰のですか?→ Whose are these notebooks?


ここでもやはり複数形に注意ですが、"whose"単体で複数の意味を表すことは可能です。

総合復習パート

人称代名詞の復習

人称代名詞は前回の独立所有格で全て出そろいました。


と言ったんですけど、実は「誰」という「疑問詞+人称代名詞」のセットも前回の人称代名詞の1セットの中にいれることができます


ということで、以下の全てを主格、所有格、目的格、独立所有格の順にリズムよく言えるようになってください。


「わたし」→ I, my, me, mine


「あなた」→ you, your, you, yours


「彼」→ he, his, him, his


「彼女」→ she, her, her, hers


「私たち」→ we, our, us, ours


「あなたたち」→ you, your, you, yours


「彼ら・彼女ら」→ they, their, them, theirs


「だれ」→ who, whose, whom, whose


"whom"に関してはまた改めて習いますので、お楽しみに。


まとめ

ここまで来れば、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のパート1の12の文章は全て理解できます。



今回覚えたのは"whose"の使い方でした。


所有格と同じ使い方もできますし、独立所有格と同じ使い方もできます。

宿題

では今回の宿題です。

  • 上で出てきた単語の意味と発音と品詞を全て覚える。
  • 「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」パート1の4・5・9・10・12の瞬間英作文。(人称代名詞の復習です)
  • 後の講座に備えて曜日と日付の言い方まで英語で言えるようになっておく。参考↓

【保存版】英語で表現する曜日・日付の書き方・読み方まとめ | English Lab(イングリッシュラボ)┃レアジョブ英会話が発信する英語サイト
ただし、発音記号はちゃんと辞書で調べてください。


それではまた、所長でした!



前回の講座
shukaijo.hatenablog.com



次回の講座
shukaijo.hatenablog.com




このシリーズは文末のお知らせも減らしてお送りします。


お知らせ↓
こちら私の著書です。


関連記事
shukaijo.hatenablog.com
shukaijo.hatenablog.com

個別指導1年生に送る話#8【何度も教える根気とリスケジューリング】

ども、所長です!


こちらは個別指導1年生に送る話シリーズの続きです。
以前から似たような記事は書いてきていて、その記事一覧はこちらです。


shukaijo.hatenablog.com



1年生でも実用化可能なテクニックを出来る限りお届けしています。

最悪な例「前、教えたじゃん」

最初に絶対に言ってはならない禁句をお伝えしましょう。


それは「前、教えたじゃん」です。


そもそも、1回教えてもらってそれでもできないので、個別指導の先生に頼るというケースがほとんどだと思います。


そこの大前提を忘れて、「この間教えたのに、忘れちゃった?」とか


わりと新人さんは言ってしまいがちなんですよね。


それで、生徒の理解力が低い云々言っちゃったりしているようなら最悪の先生ですね。


他の禁句はこちら
「~~と思う」禁止令【塾講師向けアドバイス】 - 保護者と先生の集会所
禁止ワード「わかった?」【個別指導流の質問のコツ】 - 保護者と先生の集会所

まずは自分の授業に謙虚になる

個別指導をお願いされている「先生」ではありますが、お願いされているからと言って大きな顔をしているだけではだめです。


生徒の理解力が低いのは自分の教え方が悪い


これは最低限意識しておかなければならないことです。


そうやって考えていない先生は進歩がないですからね。


自分自身が成長しないのに、その生徒が成長するはずはありません。


生徒ができないのは自分のせいだという謙虚さは非常に重要なマインドの1つです。

何度も教えるのが当たり前

いわゆる勉強が苦手な生徒を何度も繰り返し担当していると、


このあたりは難しいから1回では理解してもらえない可能性もあるな、、、


といったような経験が得られます。


しかし新人の先生にはそういった場数で得られるテクニックはありません。


ですので、基本的には何度も同じことを教えることを前提にした授業計画が必要です。


新人の先生の結果が振るわないのは経験不足により、繰り返しの要素が少ない所にあることも非常に多いです。


5回同じ問題を教えても理解できないという生徒さんは世間的にはたくさんいらっしゃいます


指導をするたびに、復習がどれくらい必要なのか、計画を毎度毎度練り直してリスケジューリングしていく根気も重要です。


大抵計画は更新しなければ計画倒れになります

まとめ

今回は禁句を1つ紹介し、それに伴うマインドをいくつか紹介しました。


今後も少しずつテクニックやマインドを紹介していきますから、続きもご期待ください。


関連記事もぜひお読みください。(下へ↓スクロールしてください!)
それではまた、所長でした!


noteで物理のテキスト作りを公開しています。
note.mu


私の著書です。



NoSchoolから、「学習管理」、「学習相談」、「現代文要約・小論文添削・作文問題添削・現代文および数学記述添削」のお申込み可能です。

https://portal.noschool.asia/teacher/4663


ココナラにて学習相談と宅浪サポートをしています。

塾の週回数増減の相談を含む学習計画相談します 【初回限定割引】子どもの勉強に不安がある保護者の皆さんへ


宅浪の方の勉強をサポートします 東大出身プロの塾講師がリーズナブルに総合的なサポートを提供!


こちらから受験情報を集めることができます。
にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村


関連記事
shukaijo.hatenablog.com
shukaijo.hatenablog.com
shukaijo.hatenablog.com
shukaijo.hatenablog.com

大人のための中学英語学び直しブログ講座#11

ども、所長です!


こちらの書籍「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」に必要な中学英文法を学ぶための記事をアップしています。



スタート地点としては、

  1. アルファベットは大文字小文字ともに全て書けて、読めること。
  2. ローマ字も読み書きできること。
  3. 英語の名詞に、単数と複数の形があることを知っていること。
  4. 英文の最初は大文字で始めて、最後はピリオドもしくはクエスチョンマークで終わることを知っていること。


としましたので、そのくらいのレベルから始めます。


記事ごとに3時間ほど勉強していただくことを目安としています。


おすすめの辞書はこちらです。



今回は人称代名詞の独立所有格の学習です。


前回の目的格と割と使い方は似ている部分もありますが、全く意味が異なるので、しっかり理解してくださいね。

前回の宿題

前回の宿題はできましたかね?


前回も書きましたが、人称代名詞はどれを使うんだっけ?


少しでも考えているようではお話になりません。


とはいえ、誰もがすぐにできるようになるものではありませんから、


しっかり宿題で練習して、考えなくても体で覚えているというような状態にすることが大事です。

例文1

それでは今回は次のような例文からです。


「このカメラは彼女のものです。」

まずは形容詞の"this"の復習から

今回の内容はそんなに多くないので、復習を少し混ぜて、


あとは少し宿題を多めにというイメージで考えています。


さて、さっそく"this"の使い方を思い出しておきましょう。


1つ目は「これ」という名詞の形でした。


主語に来るパターンを学びましたが、目的語や補語に来るパターンもあります。


あとで学びなおします。


そして、2つ目は「この」という意味を表す形容詞的な使い方でした。


「このペン」は"this pen"という形にしてこれを1セットの名詞として見れば良いわけですね。


「このカメラ」もこれと全く同じ使い方です。


"this camera"とすればいいですね。

2回言うのを避ける。

たとえば、今回の例文ですと、「このカメラは彼女のカメラです。」


と言い換えてやると今まで習った文法だけでも英文にすることができますね。


どう書けばいいですか?


This camera is her camera.


とすればいいですね。


ただ、このbe動詞の後ろの補語にあたる部分。


日本語でも、わざわざカメラを2回言うことはないですよね。


だれそれ「の(もの)」みたいに省略した言い方をします。


人称代名詞には、その意味を表す形があってそれが以下の通りです。


「わたしのもの」→ mine


「あなたのもの」→ yours


「彼のもの」→ his


「彼女のもの」→ hers


「わたしたちのもの」→ ours


「あなたたちのもの」→ yours


「彼ら(彼女ら)のもの」→ theirs


またまたこれらは全部発音も含めて覚えてください


これらを人称代名詞の独立所有格と言います。


この表現を使うと例文は以下のように英文に訳すことができます。


This camera is hers.

例題

さて、これまでに習った色んな文法の復習もしつつ、


独立所有格に慣れるように例題を見ていきましょう。


あれはあなたの?それとも彼の?→ Is that yours or his?


私は私たちのアイデアは好きです。彼女らのはあまり好きではありません。→ I like our idea. I don't like theirs very much.


これらの花は私たちのものですか?→ Are those flowers ours?


あなたのは新しい。わたしのは古い。→ Yours is new. Mine is old.


複数形の「だれそれのもの」という場合にも同じ形で独立所有格が使えます


総合復習パート

人称代名詞の復習

さて、人称代名詞は今回の独立所有格で全て出そろいました。


ということで、以下の全てを主格、所有格、目的格、独立所有格の順にリズムよく言えるようになってください。


「わたし」→ I, my, me, mine


「あなた」→ you, your, you, yours


「彼」→ he, his, him, his


「彼女」→ she, her, her, hers


「私たち」→ we, our, us, ours


「あなたたち」→ you, your, you, yours


「彼ら・彼女ら」→ they, their, them, theirs


もちろん読み方もちゃんと覚えないと意味ないですよ。


"us"のことを「うす」なんて読んでいないですよね?


また、それぞれの使い方も文法的に説明できるようになっておいてください。


主格は主語Sになる形です。


所有格は「所有格+名詞」で「だれそれの名詞」という意味になります。


目的格は一般動詞の目的語Oになる形です。もしくは前置詞の目的語にもなりました。


独立所有格は「だれそれの(もの)」を意味して、名詞として使われます

名詞の入る場所

英語で名詞が入る場所は限られています。


その場所を覚えておくといいですね。


まずは主語Sの位置に名詞は来ますね。


This is ~~.


のThisは名詞の「これ」です。


そして、補語Cの位置にも名詞は入ります。


This is an apple.


の"an apple"はセットで名詞と思ってください。


次に目的語は一般動詞の目的語のときと、前置詞の目的語の時があります。


He plays the piano for Ann.


この"the piano"は"play"の目的語Oで、


"Ann"という人名は"for"の目的語です。

まとめ

ここまで来れば、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のパート1の10の文章は全て理解できます。



今回覚えたのは人称代名詞の独立所有格の使い方でした。


それから人称代名詞の復習と、名詞の位置に関する復習を行いました。

宿題

では今回の宿題です。

  • 上で出てきた単語の意味と発音と品詞を全て覚える。
  • 「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」パート1の4・5・9・10の瞬間英作文。(人称代名詞の復習です)
  • 後の講座に備えて1~100まで英語で言えるようになっておく。参考↓

数字の1から100までの英語表記一覧 - キーワードノート
ただし、発音記号はちゃんと辞書で調べてください。

それではまた、所長でした!



前回の講座
shukaijo.hatenablog.com



次回の講座
shukaijo.hatenablog.com




このシリーズは文末のお知らせも減らしてお送りします。


お知らせ↓
こちら私の著書です。


関連記事
shukaijo.hatenablog.com
shukaijo.hatenablog.com

大人のための中学英語学び直しブログ講座#10

ども、所長です!


こちらの書籍「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」に必要な中学英文法を学ぶための記事をアップしています。



スタート地点としては、

  1. アルファベットは大文字小文字ともに全て書けて、読めること。
  2. ローマ字も読み書きできること。
  3. 英語の名詞に、単数と複数の形があることを知っていること。
  4. 英文の最初は大文字で始めて、最後はピリオドもしくはクエスチョンマークで終わることを知っていること。


としましたので、そのくらいのレベルから始めます。


記事ごとに3時間ほど勉強していただくことを目安としています。


おすすめの辞書はこちらです。



今回は人称代名詞の目的格の学習です。


人称代名詞という言葉は覚えていますか?


そして、その中に主格と所有格があるのはすでに習っていますが覚えていますか?

前回の宿題

前回の宿題はできましたかね?


今回と次回で(前回の復習の課題部分も含めてですけど)人称代名詞のパートは制覇できるので、


今回も瞬間英作文のトレーニングを通して、使い方までしっかりマスターするようにしてください。


人称代名詞に関しては特に考えてどれを使うか決定しているようでは、全くお話になりませんので、


そのつもりで。

例文1

それでは1つ目の例文です。


「彼らは彼女のことをあまり好きではない。」

人称代名詞の目的格

今回はこれを説明したら、一応メイントピックはおしまいです。


ファーストステップとして、まずは「彼らはそれが好きではない」を英文にしてみましょう。


これまでに物を目的語にする文章はたんまり見てきました。


ですので、ファーストステップは以下のように簡単に超えられますね。


They don't like it.


これでいいわけです。


さて、今回は"it"の部分を書き換えることで、"like"の目的語を人にしようという話です。


人称代名詞、すなわち人に関する代名詞は文のどの要素になるかによって、形が変わることはこれまでにも見てきています。


人自身が主語にくるときには主格


「だれそれの」を表す形容詞として後ろに名詞を従えるときには所有格


今回は目的語の位置に来るので目的格と呼ぶわけです。


で、目的格については以下のように形を覚えるだけです。


私→ "me"


あなた→ "you"


彼→ "him"


彼女→ "her"


私たち→ "us"


あなたたち→ "you"


彼ら(彼女ら)→ "them"


まずはこれの発音をしっかり調べて覚えてください


今回の場合は「彼女」の目的格を選べばいいので、


They don't like her.


とすると「彼らは彼女が好きではない」となります。

副詞の"much"

さて、それだけでは例文の英文訳は完成しませんよね。


「あまり」→「好きではない」


という形で、動詞に係る副詞を入れなければなりません。


"like"と相性のいい副詞は"much"でして、それを使うと


"like 名詞 much"で、「とても名詞が好き」


"not like 名詞 much"「それほど名詞は好きではない」


という意味になります。


さらに"much"の意味を強めるときには"very"を使えます。


"very"が形容詞に係って意味を強める例はこれまでに習っていますが、


今回は"very much"というかたちで「とても」の意味を強めることができます。


結局例文の英文訳は


They don't like her very much.


です。(veryなくても大丈夫です。)

例題

彼女は私を知っている。→ She knows me.


彼はあなたが好きですか?→ Does he like you?


私は彼女に毎日会います。→ I see her every day.


私たちの先生は私たちのことが大好きだ。→ Our teacher likes us very much.


彼女の母親はあなたたちのことを知らない。→ Her mother doesn't know you.


私は彼女たちのことをあまり知らない。→ I don't know them well.


最後の例題は"well"が入っていますが、これは"know"と相性のいい副詞で、


「よく」知っているの「よく」の部分を表します。


否定文のときには「あまり」知らないの「あまり」の部分を表します。

例文2

次は少し細かい要素がいくつか詰まっています。


「私は彼らと頻繁に遊ぶ。」

前置詞の目的語

これまでに前置詞は"for 名詞"で「名詞のための」という形容詞句を作るパターンだったり、


"at 名詞(場所)"で「どこそこで」という副詞句を作るパターンを見てきました。


前置詞の後ろに人の代名詞を入れる場合には、目的格を使います


前置詞の後ろに続く名詞は「前置詞の目的語」と言われることがあるので、その言葉も覚えておくといいですね。


今回は「彼らと」という副詞にあたる部分を作りたいので、


"with them"という「前置詞"with"+人称代名詞の目的格」という形の副詞句を使えばいいです。


ちなみに"for 名詞"は形容詞句として使って「名詞のため」という風にすることもできますし、


同じ形で「名詞のため」という副詞句として使うこともできます。

頻度の副詞

「しょっちゅう」「いつも」「ときどき」「たまーに」


こういうものは頻度の副詞と言われます。


英語でも頻度の副詞があって、出てくる度に覚えてくだされば結構です。


今回は「よく(しばしば)」と「ときどき」と「いつも」の3つを覚えてもらいましょう。


「よく(しばしば)」は"often"を使います。読み方注意です。


「ときどき」は"sometimes"を使います。


「いつも」は"always"を使います。


頻度の副詞は修飾する語の前に置くのが普通です。


ですから、


「ときどきピアノを弾く」だったら、


「ときどき」は「弾く」に係っているので、


"often play the piano"


となりますし、("play the 楽器"という形もついでに覚えて)


「いつも幸せだ」なら


「いつも」は「幸せ」に係っているので、


"be always happy"


となります。(beはbe動詞を表しているので主語によって正しい形を選ぶ必要があります。)

目的語の必要ない一般動詞

目的語の必要ない一般動詞もありまして、今回の例文はその例の1つです。


「遊ぶ」はそれだけでも意味が完結するので、目的語は必要ありません。


そういう場合には主語のSが来て、動詞のVが来て、それだけでも文は成立します。


たとえば、「私は遊ぶ」なら


I play.


これで終わりです。これでも文章は成立しています。


ここに「誰それと」という情報を付け加えたかったら、先ほど説明した"with 名詞"を加えればいいです。


ここまでをまとめて、例文を英文に訳すと


I often play with them.


となります。

例題

あなたはいつも彼のためにギター弾いているのですか?→ Do you always play the guitar for him?


彼らの父親はしばしば彼らと一緒に英語の勉強をする。→ Their father often studies English with them.

まとめ

ここまで来れば、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のパート1の9の文章は全て理解できます。



今回覚えたのは人称代名詞の目的格の使い方でした。


それからいくつかの副詞や、前置詞+名詞の形の副詞句も勉強しました

宿題

では今回の宿題です。

  • 上で出てきた単語の意味と発音と品詞を全て覚える。
  • 「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」パート1の9の瞬間英作文。


それではまた、所長でした!



前回の講座
shukaijo.hatenablog.com



次回の講座
shukaijo.hatenablog.com




このシリーズは文末のお知らせも減らしてお送りします。


お知らせ↓
こちら私の著書です。


関連記事
shukaijo.hatenablog.com
shukaijo.hatenablog.com

大人のための中学英語学び直しブログ講座#9

ども、所長です!


こちらの書籍「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」に必要な中学英文法を学ぶための記事をアップしています。



スタート地点としては、

  1. アルファベットは大文字小文字ともに全て書けて、読めること。
  2. ローマ字も読み書きできること。
  3. 英語の名詞に、単数と複数の形があることを知っていること。
  4. 英文の最初は大文字で始めて、最後はピリオドもしくはクエスチョンマークで終わることを知っていること。


としましたので、そのくらいのレベルから始めます。


記事ごとに3時間ほど勉強していただくことを目安としています。


おすすめの辞書はこちらです。



今回は「いくつの名詞?」とか「どれくらいの量の名詞?」といった形の疑問文の学習です。


前回と前々回の一般動詞の疑問文が分かっていなければ全滅するので、


もし自身のない方は前回と前々回をしっかり復習したうえで今回の講座に臨んでください。

前回の宿題

前回の宿題はできましたかね?


2回に分けて1節分をお届けしたので、少しややこしく感じる部分はあったかもしれませんが、


ちゃんと瞬間英作文に取り組めていれば今回の講座も十分理解できるはずです。


宿題をサボらないようにしっかりついてきてくださいね。

例文1

最初の例文は次の文章です。


「あなたのおじさんはいくつの本をもっていますか?」

「how many+可算名詞」

まずいくつの本というのは疑問詞の"how"を使って以下のように表現します。


"how many books"


これを1つの疑問詞のセットだと思ってください。


その後にどのような形が続くか思い出せますか?


疑問詞の後は疑問文の順番ですね。


今回の場合は「いくつの本を」の部分が疑問詞として文の頭に出てきてくれるので、


「あなたのおじさんは(いくつの本を)持っていますか?」の部分を疑問文にすればいいですね。


持っているは英語で"have"。


あなたのおじさんは"your uncle"です。


主語は何人称ですか?


そうです。三人称ですね。


三人称のときには、一般動詞には"s"がくっついてくるのですが、


疑問文と否定文のときには動詞が"s"をもらう形になるのではなくて、


doの部分がもらう形になるのでしたね。


ということで、例文の英文訳は


How many books does your uncle have?


となります。

所有格の復習

人の場合は「だれそれの」にあたる部分を作るときに所有格になるという話をしました。


覚えていますか?


「私の」は"my"、「あなたの」は"your"、「彼の」は"his"、「彼女の」は"her"、「私たちの」は"our"、「あなたたちの」は"your"、「彼ら(彼女ら)の」は"their"でした。


それぞれ読み方も含めて思い出しておいてください。


次回、目的格、その次の回に独立所有格を扱うので、これまでに習った主格と所有格の復習は必須です。

文のどの要素か

"what"を使うときにも、疑問詞が文のどの要素になるのか、という話をしました。


たとえば、「あなたは何が好き?」


だったら、


You like ~~.


の~~の部分が"what"になって前に出てくるので、


What do you like?


"what"は目的語のOの役割だという話をしました。


(likeの後には目的語が来るのでしたね。)


今回はどうでしょう?


Your uncle have ~~.


の~~の部分が"how many books"になって前に出てくるので、


この1セットはセットとしては目的語のOの役割を担っています


この文のどの要素になっているのか、という考えは以前にも話したとおり、


少し難しいので、少しずつ慣れていけば大丈夫です。

例題

あなたは何か国語話しますか?→ How many languages do you speak?


このクラスには何人の生徒がいますか?→ How many students does this class have?


彼らの父は何台の車を持っていますか?→ How many cars does their father have?

例文2

次は尋ねる名詞の種類が変わります。


「あなたは毎日水をどれくらい飲みますか?」

可算名詞と不可算名詞の復習

さて、以前説明した可算名詞と不可算名詞の復習をしておきましょう。


ここまでに出てきた"how many 名詞(複数形)"は実は可算名詞の数を知りたいときに使う表現でした。


例文2では水の量を尋ねたいわけですが、水すなわち"water"は不可算名詞です。


不可算名詞は「形がはっきりしていない」という特徴がありました。


"information"とか"idea"は形がありませんし、


"water"や"milk"は容器に入れて初めて形を持ちます。


もう少し発展的な所でいくと、"money"も形がありません。


形があるのはコインや札などであって、「お金」そのものには形はないと考えるのが英語の考え方です。


こういった不可算名詞の量を尋ねたいときには


"how much 名詞"


という形を使います。


あとは先ほどと同じなので、例文2もすぐに英文に訳せて以下のような文になります。


How much water do you drink every day?

答え方

不可算名詞の場合には答え方に少し注意をしなければならない場合があります。


どれくらい水を飲むの?と言われたら、少し答えにくいですよね。


英語ではこういうときには容器に入れて答える答え方を時々使います。


たとえば、


I drink two bottles of water.


ボトル2本分飲みます。


のような感じですね。


以前にも少しだけお話したのですが、覚えていましたか?

例題

彼のいとこはどれくらいお金を持っていますか?→ How much money does his cousin have?


彼らはどれくらいの牛乳が必要ですか?→ How much milk do they need?

まとめ

ここまで来れば、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のパート1の8の文章は全て理解できます。



今回覚えたのは数や量の尋ね方でした。


可算名詞のときには"how many 名詞"


不可算名詞のときには"how much 名詞"をつかうということを学びました。

宿題

では今回の宿題です。

  • 上で出てきた単語の意味と発音と品詞を全て覚える。
  • 「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」パート1の8の瞬間英作文。
  • 主格と所有格の復習。


それではまた、所長でした!



前回の講座
shukaijo.hatenablog.com



次回の講座
shukaijo.hatenablog.com




このシリーズは文末のお知らせも減らしてお送りします。


お知らせ↓
こちら私の著書です。


関連記事
shukaijo.hatenablog.com
shukaijo.hatenablog.com

大人のための中学英語学び直しブログ講座#8

ども、所長です!


こちらの書籍「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」に必要な中学英文法を学ぶための記事をアップしています。



スタート地点としては、

  1. アルファベットは大文字小文字ともに全て書けて、読めること。
  2. ローマ字も読み書きできること。
  3. 英語の名詞に、単数と複数の形があることを知っていること。
  4. 英文の最初は大文字で始めて、最後はピリオドもしくはクエスチョンマークで終わることを知っていること。


としましたので、そのくらいのレベルから始めます。


記事ごとに3時間ほど勉強していただくことを目安としています。


おすすめの辞書はこちらです。



今回は一般動詞の中でも少し形の変わる三人称単数が主語になる場合を考えていきます。


なんだかややこしそうな文法用語ですよね。


三人称単数なんて言われると。


ですが、初めに言ってあるとおり、こちらの講座では真面目に文法用語も覚えていくのが1つの目標になっていますから、


諦めずにしっかりついてきていただければと思います。

前回の宿題

前回の宿題はできましたかね?


前回は一般動詞という新しい概念を勉強しました。


次に一般動詞も少し形が変わることを勉強しておきましょう。

例文1

まずはこちらの日本文を英文に直してみましょう。


「彼女は日本語を上手に話す。」

人称とは?

日本語でも人称というのはあるので、それを知っている方でしたら、英語の人称も素直に受け入れられるでしょう。


それほど難しいわけではありません。


まず自分のこと、ずなわち「私」に関しては第一人称


目の前の相手のこと、すなわち「あなた」に関しては第二人称


それ以外、たとえば「彼」「彼女」「それ」「これ」などなどは第三人称という名前を付けて分類します。


be動詞の使い分けを人称という概念を使ってまとめなおしてみましょう。


まず複数はどの人称でも"are"を使っていました。


単数に関しては、どうでしたか?人称を使って分類できますか?


第一人称が主語にくるときには"am"でした。


第二人称の主語のときには?


"are"ですね。


それ以外の第三人称は?


"is"でしたね。


一般動詞に関しても実は分類しなければならないんですけど、be動詞よりは簡単です。

三人称単数

前回の講座で、実は「単数かつ第三人称」以外の主語は練習しています。(一応全部人を主語にしましたが。)


ということは逆に言えば、単数かつ第三人称に関しては一般動詞も違う形を使わなければならないということです。


今回の例文は「彼女」が主語ですから、


三人称であり、かつ単数ですね。


この場合には"s"もしくは"es"を一般動詞に付けるというルールがあります。


"s"をつけるか"es"をつけるかは名詞を複数形にするのと同じルールです。


一般動詞の最後の音がどうなっているのかに注意して勉強していってください


もし忘れているなら、名詞の複数形について勉強のし直しです。


。。。が、例題なんかを見ているうちに少しずつ慣れていく方が実は効率よかったりもするので、


慣れるまでいろんな形の名詞の複数形だったり、三人称単数の一般動詞を見て学んでいってください。

副詞well

さて、最後に"well"という副詞を扱っておきましょう。


副詞はこれまでに"very"を勉強しています。


"very"は形容詞の頭にくっついて「とても」という意味を表すなんて説明をしました。


"well"に関しては文の最後に来て、一般動詞の意味を強めます


今回の例文だと「上手に」という意味を一般動詞の「話す」に付け加えます。


というわけで、ここまでをまとめて、例文を日本文に直すと、


She speaks Japanese well.


となります。


例題は否定文と疑問文をまとめてから、やってみましょう。少し我慢して次の文法も学習してください。

例文2

次の例文は否定形です。


「彼女は上手には日本語を話せません。」

三人称単数は否定も疑問も注意

be動詞のときにも、人称によって形に変化を受けるのは、否定文も疑問文も同じです。


一般動詞のときには"do"ではなく"does"を使うというのが、三人称単数のときのルールです。


まず復習として、三人称単数以外の主語についてまず見ておきましょう。


私はあまり上手には日本語を話せない。


というのは、以下のように英文にできます。


I don't speak Japanese well.


先に答えを書くと、


She doesn't speak Japanese well.


となります。


三人称単数の"s"は"do"に吸収されると考えるのが正しい発想です。


その結果、"speak"はもとの形に戻っているわけですね。


一気に疑問文までいっておきましょう。

例文3

「彼は学校で英語を教えていますか?」「はい教えています」

疑問文も"do"に"s"を押し付ける

さて、疑問文もまずは三人称単数以外の文を復習します。


「あなたは英語を教えていますか?」は


Do you teach English?


とすればよかったわけですね。


そこに三人称単数の発想を付け加えるだけです。


"Do"に"s"を付け加えると、「彼は英語を教えていますか?」は簡単に英文にできます。


Does he teach English?


となります。

「前置詞+場所」=「~~で」

「どこそこで」というものを書きたかったら、英語では「前置詞+場所」という形で表現することができます。


今回は「学校で」という意味を表すものだけ紹介しますが、覚えるべき前置詞というのは本当はもっとありますし、


前置詞というものはイメージを覚えていくことが必要です。(余裕があったら今度書きます。)


「学校で」というのは"at school"と表現することができます。


というわけで、例文の疑問文は以下のように英文に直せます。


Does he teach English at school?

答え方

答え方はいつも通りですが、三人称単数の主語で答えなければならない場合にはこれまでと同様の発想をすればいいです。


まず、三人称以外のときには、このような例で思い出してください。


「あなたは学校で英語を教えますか?」「はい教えます」


Do you teach English at school?--Yes, I do.


"do"で聞かれたら"do"で返せという風に前回表現しました。


同じことを三人称でも表現します。


"does"で聞かれたら"does"で返せですね。


"Does he teach English at school?"--"Yes, he does."


という風に返せばいいわけです。


もちろん"No"のときにも


"No, he doesn't."


とすればOKです。

例題

それでは、満を持して例題をいくつか見ておきましょう。


例題の中でいくつか新しい英語も少しだけ覚えておきましょう。


ジョンも野球が好きです。→ John likes baseball, too.


彼は毎日サッカーをします。→ He play soccer every day.


彼はたくさんの本はもっていない。→ He doesn't have many books.


彼女は野球が好きではない。→ She doesn't like baseball.


彼は動物が好きですか。はい、好きです。→ Does he like animals?--Yes, he does.


彼女は学校で数学を教えますか。いいえ、教えません→ Does she teach mathematics at school?--No, she doesn't.


彼は何が好きですか?英語が好きです。→ What does he like?--He likes English.


最初のジョンという主語は一人称でも二人称でもない三人称です。


", too"は「~~も」を表す副詞です。


"every day"は「毎日」を表す副詞です。


詳しくは今後解説するかもしれませんが、今の所は「副詞」であることを認識しておけば十分です。


そして最後は"what"という疑問詞を使った例ですが、今までと同じ使い方なので、あえて解説はしませんでした。

まとめ

ここまで来れば、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のパート1の7の文章は全て理解できます。



今回覚えたのは主語が三人称単数の一般動詞の使い方でした。


疑問文や否定文では"do"に"s"を押し付けました。

宿題

では今回の宿題です。

  • 上で出てきた単語の意味と発音と品詞を全て覚える。
  • 「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」パート1の7の瞬間英作文。


それではまた、所長でした!



前回の講座
shukaijo.hatenablog.com


次回の講座
shukaijo.hatenablog.com




このシリーズは文末のお知らせも減らしてお送りします。


お知らせ↓
こちら私の著書です。


関連記事
shukaijo.hatenablog.com
shukaijo.hatenablog.com